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2006年11月28日

サッカー欲の暴走

いやはや、ロナウジーニョのゴールは凄かった。オーバーヘッドそのものもそうだけど、その瞬間、利き足の右足に持ち替えるために、胸トラップをあえて後ろにそらしたこと、コンマ1秒の判断、まさに曲芸。

とまあ、褒め言葉はここまで。この試合を観た人はわかっているけど、後半42分、このゴールは完全に試合を支配した時点でのダメ押しゴール。もう、それまで、さんざんボールを回され、カンプノウで死に体を晒していたビジャレアルに対する余興、獲ったネズミを食べる前に猫が弄ぶような、そんな感じのゴール。勝敗を決定づけたプレーではなかった。

まあ、ここまで書いてしまうと「なんで、フッチさんはいつもそんな辛辣なことしか言えないの?」と逆に批判が返ってくることも、当然、覚悟の上。でもね、この試合には、なにかこう両クラブ、観客、スペイン・プロサッカー協会から世界中のサッカーファンまで、全員が絡んでお膳立てしようと、なにか暗黙の「スペタクルへの演出」というものが垣間見えた気がしたんです。たぶん、ひがみっ気の強いあっしだけが感じたことでしょうが。

ゴールは事実でも、それに対する盛り上がりようは、うーん、過剰気味。そんなことを考えたのも、実は、いまドゥバイで行われているヨーロッパクラブ会長と各大陸連盟の会長たちが集まる会合とやらで、FIFAのブラッター会長が言った言葉に感銘を受けたから「いま世界のサッカーはほんの一握りの金満クラブの欲望によって支配されている」。

「プロチームは、基本的に11人の選手をピッチに送り出せばいいものを、金のあるクラブは世界中から最高の選手達を買い漁り、25人、30人のビッグプレーヤーをコレクションのように保有している」

「ヨーロッパの各国のトップリーグでは、大会の3分の1が経過した時点で早くも、大会が終わるまで1勝の望みもない弱小クラブが出現するようになった。この格差は、結果的にリーグのレベルを落としてしまっている」。

ブラッター会長は政治家です。けど、それを差し引いても、おもいっきり、本当のことを話している。同時に、ヨーロッパ主要18クラブからなる「G14」から脱退することをほのめかしたのが、バイエルン・ミュンヘンのルンメニゲ氏。

「G14で結束を誓った各クラブも、いまでは、それぞれが自分の利益のためだけに奔走している。FIFAともUEFAともいっこうに不仲なまま。レアルのカルデロン会長は一人だけで勝手にやりたいようだし、アブラモビッチ、ベルスコーニ、モラッティといった財界人のテコ入れがなければ財務の成り立たないクラブもある」

いやあ、辛口でっせ。バイエルンはG14の中でも、結構、立場が強いらしいから。えっ、ヨーロッパ・クラブ好きだけどG14の存在は知りません?では、こちらリンクをご参照(英語)、きっとおたくのクラブも入っていることでしょう:
http://www.g14latest.eu/

ああ、けれどチェルシーは入ってません、ここがミソのよう。「既得権組」と「新興成金組」の対決とでもいいましょうか。ドイツ側が慌てるのも、なんとなく理解できます。

ルンメニゲ氏の提案は「経済格差によるチーム力を最低限に抑えるため、選手の年俸に上限を設けよう」ということらしい。はたして、他に賛同者がいるのかどうか。

これに加え、あっしなどは、非ヨーロッパ国籍の選手の枠をもっと制限すればいいのに、と思ってしまったりもします。そうすれば、ブラジルのクラブももっと長く良い選手を保有するでしょうから。

けっきょく、世界中のサッカーが努力の末にたどり着くのは、これら十数クラブなのか。そんなんで本当にいいの?世界中に無数にあるサッカークラブ、どこも運営に四苦八苦しながら、次の週末の勝利を目指し、一人でも多くの選手にプロの機会を与えめ、地元のサッカー好きに夢を与え、存続しているクラブたち。そういう人たちこそ、真のサッカー人と呼ばれるのにふさわしいのではないだろうか。

友達のイギリス人は彼の育った街のクラブ、リーズ・ユナイテッドのファン。アーセナルやチェルシーはイングランドのチームではないと言い張る、「観光客向け」のクラブだと。

考えてもみてください、ヨーロッパ4大リーグなどと銘打たれているスペイン、イタリア、イングランドやドイツでは毎年、同じチームが優勝争いをしている。たまに、フロックがあったとしても、10年スパンで観てみると、同じ2,3のチームがいつも優勝しているだけ。それは偶然ではありません、そうなるように仕掛けられているのです。そうじゃない?いいえ、そうですとも。

まさに「勝ち組」のチームだけが、優勝するようになっているのです。で、そのチームたちが、経済的優位性を盾に、いま世界のサッカーを牛耳ろうとしているのです。その一端を担っているのが、紛れもなく、あっしらアジアのサッカーファンでしょう。そのことをよーく肝に銘じて、これからもサッカーを観戦しましょう。あっしだってヨーロッパサッカーは観てる。

あなたの好きなヨーロッパリーグに、ブラッター会長の言うとおり箸にも棒にもかからない弱小チームがいます。でも、ひとつ間違えれば、それは、あなたの好きな輝かしいクラブの姿だったかもしれない。もし、そうなら、あなたはそのクラブを好きになっていましたか?いや、たぶん、注目することもなかったでしょう。でも、そんなクラブを愛するサポーターも必ずいるのです。

ロナウジーニョがミラクル・ゴールを決めました。世界中が拍手喝采しました。まさに、スペタクルが演出どおりにいった瞬間、大成功。

投稿者 fhasebe : 01:31 | コメント (20) | トラックバック

2006年11月27日

23人のエースたち

Sport Club Internacional

インテルナシオナウがクラブワールドカップで来日する23人の選手リストを発表しました!

「エースたちの宝庫」我がインテルを代表する選手たちを歓迎してやってください。

Goleiros
1 - Clemer
12 - Renan
22 - Marcelo Boeck

Laterais
2 - Ceará
6 - Martín Hidalgo
21 - Elder Granja
15 - Rubens Cardoso

Zagueiros
4 - Fabiano Eller
3 - Índio
13 - Ediglê

Volantes
8 - Edinho
5 - Wellington Monteiro
14 - Fabinho
20 - Perdigão
17 - Vargas

Meias
16 - Adriano
7 - Alex

Atacantes
9 - Fernandão
10 - Iarley
19 - Rentería
23 - Michel
18 - Luiz Adriano
11 - Alexandre Pato

やっぱ素晴らしいチームだあ。

予想レギュラー・チーム(4-4-2):

1 クレーメル
2 セアラー
3 インジオ
4 ファビアーノ・エーレル
6 マルティン・ヒダウゴ

5 ウェリントン・モンテイロ
8 エジーニョ
14 ファビーニョ(ペルジゴン)
9 フェルナンドン

10 イアルレイ
11 アレシャンドレ・パット

11月26日アウェーのパウメイラス戦を観てから、予想されるアツアツ、ホットなスタメンです。
この試合で1ゴール、2アシストを決めたのが17歳でデビューした少年、アレシャンドレ・パット。すごい、足の速いドリブラー、クラッキの片鱗。

まだ、17歳なのに、パウメイラスのディフェンスをズッタズタ。マジかよ~、いいのかよ~、日本に来ちゃうっての…てな、感じで、コロラードは感激しました。

とはいえ、この新フォーメーション、なんといってもフェルナンドがメイア・ジ・リガソンに下がったことがポイント。実は4-3-1-2、で(1)のところが、フェルナンドン。彼がつないでくれて、攻撃は機能する。

このフォーメーションはまた、チンガの代役を置くのをあきらめたともいえる。試行錯誤してきたボックス型の中盤から、3ボランチ主流でいきそう。まあ、どちらもソツなく変化できますが。

最終ラインはこの4人でやってきているが、左SBのヒダウゴにもう少し頑張ってほしい。ファビアーノ・エーレルは来年にはセレソンに呼ばれてもいいと思ってる。(あっ、でもそうなると移籍しちゃうか…)

サブ・メンバーでは、キーパーのヘナンはユース世代のトップGK、オリンピック代表候補の筆頭。日本でも支援者多い。

ボカから入団したバルガスは、やっとパウメイラス戦に出場。まだまだ本調子でないのが残念。ペルジゴンは面白い選手。存在自体が“お笑い系”というかムードメーカー。でも、残念ながら、勝負どころに弱いというか(グレミオ戦など)、使われない。

攻撃的MFはいままでアレックスという、バランス面での貢献度は高いが、いまひとつ爆発的な活躍のない選手できた。が、ここにきて、フェルンナンドの位置をひとつ下げて、アレックスをベンチに退けるオプションも見えてきた(パットくんが前で活躍すれば)。もう一人、ミシェウという選手もいるが、いまいち活躍できていない。実はカイオという20歳の長身のMFがいるのだが、彼は今回は連れていってもらえなさそう。うーん、ミシェウよりもカイオだよなあ。カイオはイゼクソン・タイプの将来性あるメイア・ジ・リガソンだ。

トップはイアルレイが凄く調子がよく、FWのサブには、新星19歳のルイス・アドリアーノとコロンビア人のレンテリアもいる。

4ヶ月前のチームから、CBボリーバル、左SBジョルジ・ヴァギネル、MFチンガ、FWハファエウ・ソービスの4人を失ってから、マイナーチェンジばかりを余儀なくされてきたインテルだった。なんとか、リベルタドーレス杯を優勝したチームのレベルに戻そう、といった思考にばかり陥っていた感じがある。本来はそれを超えるチーム作りをしなければいけないハズなのに。

で、ここにきて、一気に新しい時代の到来を予感させる少年が現れたのは嬉しい。いい時期を迎えているチームの象徴だろうか。結論づけるのはまだ早いが。

もちろん17歳の少年にチームの命運を賭けるようなバカな発想はしない。けど、アレシャンドレ・パット、この新しいサプライズがチームを勢いづけてくれればなあ。

パルメイラス戦のベストプレー集は下記リンクで観れます(要リアル・プレーヤー、窓小さいです):
http://www.clicrbs.com.br/clicstation/

インテルはまだブラジレイロン最終節12月3日を残しています。ここで、勝って2位を確定したい(3位は宿敵グレミオ)。その後、12月5日にブラジル発、フランス経由、日本到着7日ぐらい。だれも怪我しないで来てちょうだい。

来ちゃうよ、来ちゃうよ~、やー、どうしょう…ウワーウワー、UWWAAAAAAA!!!!!

これ、パットくん、よろしく

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投稿者 fhasebe : 10:21 | コメント (6) | トラックバック

2006年11月23日

スイスのイゼクソン

ドゥンガ・セレソン、勝利で今年を終えました。

スイス1×2ブラジル

Local: Estádio St. Jakobs, Basiléia (Suíça)
2006年11月15日

Árbitro: Markus Merk (ALE)
Cartões amarelos: Frei e Lichtseeiner

Gols: Luisão, aos 21min, Kaká, aos 34min, do primeiro tempo; Maicon (contra), aos 24min.

Suíça: Zuberbühler; Lichtseeiner (Ingler), Djourou (Patrick Müller), Senderos e Magnin; Vogel (Dzemaili), Barnetta e Cabanas (Yakin) e Vonlanthen (Philipp Degen); Frei e Streller (Margairaz). Técnico: Kobi Kuhn.

Brasil: Hélton, Maicon, Luisão, Juan e Adriano; Fernando (Tinga), Dudu Cearense (Daniel Carvalho), Elano (Diego) e Kaká; Robinho (Ronaldinho Gaúcho) e Rafael Sobis (Ricardo Oliveirea). Técnico: Dunga

まあ、この試合、ホームでスイスの厳しいマークにあい、そう簡単な試合ではありませんでした。

とはいえ、ドゥンガ体制になってから、もっともドゥンガらしいサッカー、おそらくドゥンガが求めるだろうサッカーというものが見れたかな、とも思います。

え?ドゥンガらしいって、中盤で正確なパスワークから崩していくアレ?とつい、攻撃的な発想をしてしまいがちですが、なんのことはない、相手のボールをひたすら追って奪い返すってやつです。

なーんだ、そんなことかあ、と思う人もいるかもしれませんが、ブラジル代表に限っては、それはかなり貴重な姿勢です。パヘイラ前監督が4年間やろうとしてできなかったこと。

スイス戦では、前の3人:ハファエウ・ソビス、ホビーニョ、そしてイゼクソン(と呼ばせてもらいます、説明は後で)が懸命に相手ディフェンダーのボールを追いかけた。まるで、少年チームに入り立てのボウヤのように。

勝ち越しの2点目をみてください。相手陣でどんどんスペースを潰していって、最後はキーパーの苦し紛れのクリアがイゼクソンに当たってゴール。こんな泥臭いながらも、深い意味を持つゴールは久々です。ドゥンガのコンセプトが明確に見てとれました。

あれだけボールを支配できるブラジルが、プレッシング・サッカーをすればどうなるか、このコンセプトが、いま行われるサッカーのなかでセレソンがさらに飛躍するためのヒントのひとつだろう。だが、トスタン氏が言っていたように、それを実現できる選手がいなかった。ロナウドやアドリアーノ、ロナウジーニョ、それに前のイゼクソンやホビーニョたちのディフェンスに対する意識はかなり低かった。

だが、いまは違う。とくにホビーニョとイゼクソンの2人の豹変ぶりは目を見張るものがある。というか、もともと、ディフェエンスの能力はあったんだね。イゼクセンには無いと思っていたよ。これまで監督の明確な指示がなかっただけだったのだろうか。

いまセレソンの背骨といわれるのが、ルシオ・フアンのCB2人、ドゥドゥ・セアレンセとエラーノのセンターMF2人、そしてイゼクソンとホビーニョのアッタカー2人。この6人。これが、紛れもない事実。マスコミがいくら煽っても、ロナウジーニョはチームの主柱ではない。スイス戦でもロナウジーニョのアップばかり見せられた、まったく。

スイス戦では、ボランチでボルドーのフェルナンドがいきなりスタメンで使われたが、1.86cmの長身であれだけ自由に動けるボランチがいたとは、嬉しい発見。

イゼクソンが台頭

「カカ」と書くと、どうしても、キャーキャーと騒がれるアイドル・プレーヤーのイメージがあって、甘ったるい飴の食べ残しが指先にまとわりつくような、ヤな感じだったんす。というわけで、彼を本名のイゼクソンと呼んでみたら、なにかこう、勇ましい響きすらする名前で、不思議と先入観なしで書けるのです。

正直な話、W杯でイゼクソンのふがいない姿を観たあとは「やっぱり、こいつもダメだったか」とガッカリした。ただ、彼のひたむきな姿勢に偽りないことはわかっていた。口では謙虚なことを言っても、プレーはもの凄く怠慢な選手もいるんでやんすから…

ドゥンガ体制で初めはベンチ・スタートを強いられたイゼクソン。アルゼンチン戦で途中から投入されて、すんごいゴラッソを決めました。まさに、意地のアピール。彼に求められていたのはこれですよ、チームをガンガン引っ張る強引さ。なりふり構わない、イゼクソンらしい泥臭さ、みっともなさ。クウェート・スターズ戦やスイス戦のゴールはまさにかっこ悪い。

そう、お前さんはかっこ悪いんだよ、それでいいんだよ。今週もあんたのインタビューを観たさ。(朝日新聞にも一部の内容が掲載されていました)

「W杯はガーナ戦でヒザを負傷した。ほんとはフランス戦に出られなかったけど、ドクターに痛みを偽って出た。けど、全然いつものプレーができなかった。僕の失敗だった」。そう、みんな分かってた。お前さんらのコンディションが万全じゃなかったことを。なのに「フランスが内容で勝っただけのこと」とか、上手く切り抜けやがって、サポーターをバカにすんじゃないよ。

「戦術に問題があったとは思わないけど、準備期間には問題があった。あのスイスでのお祭り騒ぎははっきりって、酷かった」。それも、わかってますう。選手達は大会に集中するどころか、みんな疲れきった顔してた。あれは会長の責任だ。

W杯後、あの失敗を心から語ってくれる選手、あの体験から感じたことを話してくれる選手が次の代表チームのリーダーになると思っていた。そのうちの一人がCBのルシオ、そして、もう一人はイゼクソン君だったんだね。着ればいいじゃん10番を、よろしく頼むよ。あっしのダニエウ・カルバーリョも似合うんだけどな。まあ、ちょっとミランが調子悪いのが心配だけど。

ピッチの中のリーダーとして大成すればいいじゃん

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投稿者 fhasebe : 00:41 | コメント (4) | トラックバック

2006年11月20日

サンパウロFCがV4!

ブラジレイロン2006年の優勝チームが決定しました。

サンパウロFC!

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残り2節を残し、絶大な安定感で4度目の全国タイトルを獲得。

6万8千人観衆がモルンビー・スタジアムを埋め尽くした。

SÃO PAULO 1 X 1 ATLÉTICO-PR
Local: Morumbi, em São Paulo (SP)
Público: 68.421 torcedores
Gols: Fabão 24min do primeiro tempo; Cristian 33min do segundo tempo

São Paulo: Rogério Ceni; Ilsinho, Fabão, Miranda e Júnior; Mineiro, Josué, Danilo e Souza (Thiago); Leandro (Alex Silva) e Aloísio (Lenílson). Técnico: Muricy Ramalho

リーグも後半に入ってからのサンパウロFCの強さは群を抜いていた。とくに、GKホジェリオ・セニ、左のクリエイター、ジューニオル、スーパーダブル・ボランチのミエネイロ&ジョズエ、万能型アタッカー、レアンドロ&ソウザ、ポスト・プレーヤー、アロイジオ、といった選手たちが、上手くチームをまとめた。

リベルタドーレス杯で激闘を演じた我がインテルナシオナルも、終盤は息切れしてしまい、やはり、総合力で現世界チャンピオンに及ばなかった。サンパウロFCの底力を見せつけられた。

栄光のトリコロール・パウリスタ

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ちょいと頑張ってみて、写真からプレーヤーの名前を羅列してみよう(チームスタッフが入り交じっていてわかりにくい)、ソースはこちら:
http://www.gazetaesportiva.net/reportagem/futebol/rep623a.php

上段、左から:アレックス(CB)、カルリーニョス(CB)、ファボン(CB)、(2人ぐらい飛んで)ミランダ(CB)、ハマーリョ(ボランチ)、ダニーロ(MF)、ホジェリオ・セニ(GK)、ルシオ(左SB)、タデウ(FW)、アレックス・シウバ(CB)、マテウス(GK)、ホドリゴ・ファブリ(MF、僕のこと覚えてますかあ?)、ボスコ(GK)、エジガル(FW)

下段:レアンドロ(FW)、ジューニオル(左SB)、イウシーニョ(右SB)、アレックス・ジアス(FW)、アロイジオ(FW)、ヒシャルリソン(MF)、チアゴ(FW)、ソウザ(MF)、アロイジオ(FW)、ジョズエ(MF)、ミネイロ(MF)

監督:ムリシ・ハマーリョ

他にも、シーズン途中で移籍していった選手たち;
ルガーノ(フェネルバフチェ)、ヒカルド・オリベイラ(ミラン)、デニウソン(アーセナル)、ファビオ・サントス(鹿島アントラーズ)、リマ(ボタフォゴ)などもいた。

あっしの場合、この攻撃陣:アロイジオ、レアンドロ、チアゴ、アレックス・ジアス、ヒカルド・オリベイラ、リマといった面々が凄いと思った。

リベルタドーレス杯決勝でも、最後にドンドンFWを投入してインテルのディフェンスを崩そうとしたが、あれには寿命が縮まった。

ルガーノの穴はミランダが埋めた。この選手は、インテルナシオナルが先に交渉をしていたが、結局、サンパウロFCに持っていかれちまった。彼は、ここ数年でサンパウロFCの守備の中心選手に育つだろう。

中盤のマークを担う“凄い奴ら”ミネイロ、ジョズエ、ソウザたちのいずれかは、近々、代表チームに招集されるだろう。とくにミネイロはボランチから瞬時にFWに変身する優れ者。昨年のクラブ選手権で見せたあのエリア内への飛び出しは健在だ。

優勝すれば、解体されるのがブラジル・クラブの定め。すでに、CBのファボンは鹿島入りが濃厚だそうだ。MFダニーロもおそらくJリーグらしい。ミネイロの契約は満了間近、アレックス・ジアスは出場機会を求めてクラブを去るそうだ。

しかし、このサンパウロFCをリベルタドーレス杯で打ち負かしたんだから、あっしのインテルナシオナルも捨てたモンじゃない。とはいえ、今のインテルのベースを築いたのが、他でもないムリシ・ハマーリョ監督。もはや、ブラジルを代表する名監督に認められた。

サンパウロFCはまさに見事なチームだ。

投稿者 fhasebe : 23:22 | コメント (10) | トラックバック

2006年11月19日

移籍してよかったねえ

今週は日本中を騒がせた移籍話と、ブラジルとスペイン間で“お騒がせな”移籍話の二つがありました。

日本では、松坂大輔選手の移籍話が話題になりました。日本野球界の25歳のエースの移籍交渉権を得るために、ボストン・レッドソックスがおよそ5100万ドル(60億円)で応札。

たった一人のピッチャーのために、すごい金額です。松坂の年俸はまだ交渉で決まるそうですが、4年契約で年俸1500万ドル前後と、これまた破格。

これだけのスケールの金額がパッと出てくるのも、アメリカという世界最大の消費大国と、日本という世界最大の工業国の互いの経済力のプッシュアップあってのことだと、マスコミでも報道されました。

アメリカでプレーする松坂のイメージを利用して、日本の企業がアメリカおよび世界に向けて製品を宣伝する。その松坂の肖像権を利用してレッドソックス側は投資額を回収できる、と踏んでいるらしい。もちろん、松坂投手が活躍することが大前提ですが。

一方、ブラジルでは、フルミネンセから飛び出て、ここ、たった数ヶ月でセレソンで活躍して一躍注目された18歳の左SBマルセロがレアル・マドリードに移籍した。その移籍額は600万ユーロ、または770万ドル推定。長年、レアルの左SBを務めてきたロベカルの後釜として、ひとまず、レアルBに入団するらしい。推定年俸は40万ドル。

日本野球界の期待の星、松坂投手は近年、2004年日本シリーズチャンピオン、2006WBC優勝、大会MVP受賞。方や、マルセロはここ1年で出てきたばかりの期待の新星、と実績の違いはあれど、それ以上に、今回のこの二つの移籍ケースは、運営のしっかりした球団同士と、金持ちと貧乏クラブ同士の交渉の差とというものを見せつけられた感しがした。金額の差は当然として、移籍する選手への待遇、それに、なんといっても、大金に対する選手自身のポリシーの差というものを見せられた。

問題はマルセロの移籍にある。マルセロの移籍話は卑しい、なんとも乏しい、みずぼらしい。

彼を育んだフルミネンセはいまブラジル選手権で降格の危機にある。チームは今週、ずっと、合宿を張り、サポーターから遠ざかり、次節の試合をなんとか勝って、降格の魔の手から逃れようと、チームは一丸となって団結しようとしている。

そんななか、エース級の選手が一人、チームから離れ、マドリードでニコニコと入団会見を行う。それも、同じ日に、ブラジル代表はスイスで試合を行っている。ドゥンガ代表監督がマルセロを招集しなかったのは、フルミネンセの窮状を考慮してのこと。ところが、マルセロはちゃっかり、マドリードに渡ってチームのシャツを着て記念撮影。もう心はリオ(フルミネンセのホームタウン)にあらずって感じ。

それから二日後、ブラジルに戻って開いた会見では「自分はフルミネンセを助けたい。でも、今後、12月末まで僕がフルミネンセでプレーしていいかどうかを決めるのはレアル」と残念そうに、演技してみせた。

しかし、もっと驚愕なのはフルミネンセのフロントの発言「やっと、マルセロの金が入ってきたよ。これで、2ヶ月滞っている選手たちの給料や、他の支払いができる」と満面の笑み。いまクラブ施設の正門には、延滞した水道代や、電話代などを請求しに来る人が後を絶たないそうだ。

実はフロントは、すでに今年前半にマルセロを移籍させたかったようで(お相手はCSKAモスクワ)、レアルのオファーは渡りに船といったところらしい。

レアルの方も、冬の移籍マーケット解禁を待たず、選手を獲得するという抜け駆けを敢行。そこまでして獲得した選手にかかるリスクを考えれば、もうこれ以上、ブラジルでマルセロをプレーさせたくないだろう。

ところが、そんなフルミネンセの喜びに水をさしたのが、とある広告プロモーション会社。ブラジル国内のこの会社はマルセロの肖像権だけをフルミネンセから買い取っていたらしく、いま権利金について争議中。

レアルがCBFに入金した移籍金はひとまずお預け状態らしい。トホホ…フルミネンセが民事などで訴訟を起こせば、FIFAから制裁を受けるのは必須。しかしまあ、二羽のハゲタカが生肉を奪い合っている光景とでも申し上げましょうか。選手の肖像権を軸に投資を展開するレッドソックスのマーケティング戦略と比べれば、なんともさもしい。それでも、フルミネンセはユース育成部がしっかりしており、リオでのクラブで一番運営が安定していると言われている。

ブラジル代表のアンダーエイジ部門担当のブランコ氏(94年W杯優勝チームメンバーで、フルミネンセの歴史に名を残す名左SB)の言葉では「レアルはよくもまあ、セレソンの左SBをBチームでプレーさせるなんぞ、言ってくれたもんだ。マルセロが棒に振るであろうこの半年以上、ブラジル国内で、彼の先を越す左SBが出現しても、後悔しないように」と、マルセロの将来に疑問を抱いた。ブラジル全国の金の卵を見て回っているブランコが言うんだから、信憑性は高いかも。

「レアル、ブラジルの有望左SBを獲得」とメディアでは騒がれたが、ここでご意見を頂くpeixeさんから教えてもらったのだが、レアルは先の8月に別の「ブラジルの有望左SB」をレアルBからデポルティーボ・ラ・コルーニャに吐き出している。アヤックスから獲得した、昨年ワールドユース代表チームで活躍したフィリッピ・カスミルスキのこと。この選手が、いずれバリバリの左SBになって、セレソンA代表に呼ばれてレアルを見返すことを期待している。

しかしまあ、結局、ブラジルのクラブはこれ程度の移籍話でウハウハ、ケヘヘと喜ぶのが精一杯か。海外からオファーが殺到する将来性の高い選手も、口では出身クラブに対する愛着心を語るが、心では金勘定で忙しい。

ジーコの印象深い言葉に「私の時代、選手達は名誉のためにプレーした。いまは、どの選手も可哀想だ、金のためにプレーしている」。ドゥンガもこう言っている「金持ちになるためにサッカー選手になったんじゃない、サポーターに僕の名前を叫んでほしいから、プロの選手になった」。最近では、ジュニーニョ・ペルナンブカーノの言葉「自分はサポーターのためにプレーしている、あの熱気を感じて何も思わない選手なんて、ウソつきだ」。こういう選手もいたもんだ。

もはやヨーロッパのクラブに移籍するのはブラジル人選手のすべての夢となった。リスクの多い職業で、千載一遇のチャンスをモノにしない手はない。でも、そんなときこそ、その選手の人間性が垣間見えるのである。チームを去っていく選手の後ろ姿はサポーターの心に永遠に刻まれる。

マルセロは将来、セレソンの左サイドを背負って立つ逸材かもしれない、でも、彼がレアルに移籍したとき、こんなことが起きていた。

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投稿者 fhasebe : 01:04 | コメント (2) | トラックバック

2006年11月04日

ショート・ネタfromヨーロッパ

今回hは、ヨーロッパ絡みのネタでいきます。

まずは、なーんと、ホビーニョがちゃっかりと妖精とスナップショット!

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ホニャララ

同じくレアルで、くすぶり続ける話題、ロナウドが試合に起用されないため「カペロは僕のことを信頼していない」とブチブチ。あんた、文句言うヒマがあったら、痩せなさいよ、ゴール決めなさいよ!こんなのもう、うんざり。

同じセリフ「もう、うんざり!」と母から言われたらしいのは、ロナウドつながりのアドリアーノ。インテルから10日間の“有給休暇”を得て、リオで休んでいたが、だらしのない息子のケツを、母が蹴り上げたらしい。アドリアーノは休暇を1週間で切り上げて、チームに合流。「だってママ、チームにはイブラヒモビッチとクルスがFWでいるんだもん」って、言ったのか?

アドリアーノがインテルを離れたことを受けて、右往左往しはじめたのが、アドリアーノを輩出したフラメンゴ。「おい、ひょっとして、アドリアーノを1年ばかしレンタルできるかも、それも無料で、シメシメ」。って、そんなに世の中、甘くないよ。で、アドリアーノがダメと見るや、矛先をレアルで不満たらたらのロナウドへ即座、変更。ちなみに、いまのフラメンゴのFWには、“守銭奴ナンバー1プレーヤー”と言われるルイゾンもいる。

名古屋グランパスでプレーし、サンパウロFCをリベルタドーレス杯優勝に導いたことで日本でも知名度の高いルイゾンだが、周囲から守銭奴と呼ばれるのは、なんと、数人の若手選手の権利を保有し、自らのプレーヤー業の傍ら、代理人業をやっているのである。よくやるよ、「得点感覚は鈍ったかもしれないけど、“投資感覚”は健在です」ってか。

しかし、かつての名門フラメンゴも地に落ちた。

話をヨーロッパに戻して、フラメンゴと同じ赤黒のユニフォームを着るイタリアのミランでは、アンチェロッティ監督がカカを今季のバロンドールに強く推す発言をした。「試合を決定してしまう活躍でいえば、カカはロナウジーニョよりも上だ。今年のバロンドールの発表が楽しみだよ」。ひょえー、カカがバロンドールですか…たしかに、カカのいまの活躍は素晴らしい。かのカルテット・マジコ(あれ?もう忘れちゃいましたか?)の唯一の生き残りです。

カカの技術・戦術理解度、ひたむきさは文句なしですよ。あとは、ミランを背負って、タイトルを獲得すれば、アンチェロッティの言葉も現実になるかも。

最後の話題は、ほかでもない「バルセロナ2×2チェルシー」でしょう。一言でいえば、「あー、やっちゃった、UEFAさんやっちゃった」ですよ。あんな、ゲームを許していいのか?あんなことして良いのか、オイ!モウリーニョ!ヤイ、エシエン、リカルド・カルバーリョ、ブーラルーズ(またしてもコイツか)…ひでえぜ!けど、退場者一人もなし!

サッカーへの冒涜ですよ、あの試合は。ドラマもへったくれも、あったもんじゃない。あれが世界中に放映されたんだからね。いや、放映だけじゃなく、絶賛までされた。ただ、不思議なのは、どのゴールもゴラッソだったこと。けどもう、このカードはいい、壮大な悲劇の最終幕。もし、あの試合が許されるなら、チャンピオンズ・リーグの衰退の始まりかも、いや、エンターティメントとしてのサッカーの終わりかも。そう、終わりのはじまり。

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こわいよう…

投稿者 fhasebe : 19:20 | コメント (6) | トラックバック