« 2006年05月 | Futblogトップ・ページ | 2006年07月 »
2006年06月30日
どう考えても、リベンジでしょ
因果だ、因果。
98年W杯の決勝戦を忘れたセレソン・サポは、セレソン・サポじゃない。
パヘイラ監督&選手たちは「8年前のことを蒸し返しても、意味はない。フランス戦はリベンジなどではない」と言っている。
そんな建前はサポーターには通じない、格好つけてもしょうがない。我々には、ごまかしきれない気持ち、どうしろってんだ。
あのときの屈辱を払拭する絶好のチャンス。セレソンがジダンに引導を渡す。
ちなにみ、グローボ・サイトで、フラッシュバック映像集が観れます。オモロイです。
http://oglobo.globo.com/slideshow/
投稿者 fhasebe : 08:14 | コメント (11) | トラックバック
2006年06月28日
ヒカルジーニョ、上手くねえ?
いやあ、ついつい高校生口調になっちゃった。
なんてったって、ガーナに勝てたから、嬉しい。ガーナ強かった、前半はほんとにやばかったね。
でも後半、アドリアーノとジュニーニョ・ペルナンブカーノが交代してから、新しいセレソンが垣間見えた-それはつまり、チヤホヤと騒ぎ立てられた「カルテット・マジコ」とは別のバリエーションだった。
ガーナ戦後、パレイラ監督は開口一番「中盤の二人がミスしすぎた」と辛口だったそうだ。つまり、ロナウジーニョとカカの二人がまったく良くなかった、ということ。
それに加え、アドリアーノとロナウドの守備意識の低さ、さらにガーナの中盤での強靭な当たり。前半は明らかに、押し込まれ、試合を支配された。
この試合でのロナウジーニョとカカは明らかなに良くなかった。ボールを奪っても、ノロノロとパスを出すでもなし、横方向にドリブルをして、潰される始末。速攻を試みようとすれば、パスをミスする。いったい、どれだけパスミスをしたのだろう、途中から思わず罵声を上げてしまった「なに、考えてんだ!負けたら終わりだろうがー!!」と。
突然の質問:「いったい、ロナウジーニョはいつ世界最高の称号を証明してくれるのかしら?ペレとマラドーナに匹敵するパフォーマンスとやらを魅せてくれるのかしら?」
幸いにも、後半、ハイペースで飛ばしてたガーナも疲れはじめる。ジュニーニョ・ペルナンブカーノが入り、中盤の構成が増えると、ガーナのコンパクトな布陣の裏に面白いようにパスが出始める。
そして、37分にヒカルジーニョ登場。はっきりいって、この選手のパフォーマンスにはしびれた。日本戦でも後半26分から入ってきたこのカデンシアドール(Cadenciador、中盤のペースメーカー)の働きは「お見事」の一言につきる。
攻撃するでもなし、守るでも無し、速攻するのか、球を保持するのか、そのとき、そのとき、瞬時に決めながら、一本のパス、ひとつの身振りでチーム全体を指揮するような、比類なきセンスだ。ほんと、良いモノ見せてもらった。
こんな選手がまだ国内にいるんだもんな(というか、彼には海外の水は合わないらしい)、嬉しい限りだ。ちなみに、ジーコがオーストラリア戦で小野を投入したときに、やって欲しかったらしきことが、このヒカルジーニョの動きだったのだろうと思う。まあ、テレビの狭い画面で観てても、彼の働きはよく掴みきれないが(あっしもテレビ観戦)。
国内外のテレビ放映は攻撃シーンばかり映す。攻撃シーンの後は、その選手の顔アップ。大切な攻守の切り替え、チームのビルドアップなどは、そっちのけ。つまり、ゲームで一番重要な部分を見せていない。
だから、ある意味、ロナウジーニョやカカといった華麗なアタカンチにスポットが当たる。もちろん、それは素晴らしい才能だが、彼等も、ヒカルジーニョのやるように、試合のテンポ自体を変化させることができたなら、あっしも世界最高の選手と認めてあげよう。まあ、ガーナ戦を見る限り、彼等にはその特徴は(あるようで)ない。ちなみに、ポルトガルのデコはできる。ああ、デコいいな。
ロナウジーニョ、カカもたまには批判を浴びるといい。
セレソンを優勝に導いてくれ、ヒカルジーニョとゼ・ロベルト

「ロナウジーニョはバルサじゃあ一番の選手かもしれないが、セレソンじゃ下手くそな部類に入るな、ヒヒヒ」
投稿者 fhasebe : 12:39 | コメント (24) | トラックバック
2006年06月26日
フェリパォン!フェリパォン!
戦争だ!鬼軍曹だ!
撃ち合い、へし合い、肉弾戦、神経戦、一歩も譲らぬ意地のぶつかり合い。
イエローカード計16枚、そのうち、累積2枚によるレッドカード4枚。
6月25日、ドイツ・ニュレンベルク、フランケンシュタディオン、41,000人観衆
「ポルトガル1×0オランダ」
だが戦争なら、やっぱり鬼軍曹フェリポンの勝ちだ~!!

凄い試合だった。残り30分からは、こっちも座っていられず、立って観た。先のアルヘンティーナ×メヒコといい、やっとワールドカップも大詰めになってきたという感じだ。
ポルトガルもオランダも、なんちゅう激しさ、捨て身、負けん気。
ポルトガルは、素晴らしいディフェンスと中盤の展開力。コスティーニャとデコが不用意なイエローで退場していなければ、もっと楽に勝てた。
オランダも得意の両ウィング攻撃。エースのファン・ニステルローイを外し、近年希にみる団結ぶり、総合力で、全員が懸命にボールを追う。一人少なくなったポルトガルゴールにたたみかけようとする。
しかし、オランダは最初から、冷静さを欠いていた気がする。ブーラルーズがクリスチアーノ・ロナウドにひでえファウル。ロッベンはミゲウを突破できないイライラから、やたらダイビングと口撃でアピール。
負傷したC.ロナウドが泣いてベンチに退いたあたりから、試合は荒れるべくして、荒れた。
フィーゴはファン・ボメルに頭突きをくらわす。これは、後に処分が課せられるかも。つうか、ファン・ボメルという輩、バルサのときから相手を挑発するような、釈然としない振る舞いが多い。

オランダサッカーは超尊敬するが、このファンボメルは好きじゃない。「頭突きくらって、敗退」ザマアミロ
後半、負傷したオランダ選手の治療のためポルトガルがプレーを中断。リスタートのとき、オランダはボールをポルトガルに返さず、そのまま攻撃した。何がフェア・プレーじゃい!あれには、呆れた。と同時に、オランダはサッカーの神様にも見放された気がした。最後は、オランダの猛烈な詰めもむなしく、試合終了。
まさにスコラーリ・ファミリーの勝利だ、02年W杯のセレソンと同じ団結力と闘争心を感じる。
しかし、次戦はデコとコスティーニャを欠いたイングランド戦。さらに、C.ロナウドの怪我の具合も心配だ。フィーゴは何の制裁も受けなければいいが。
ブラジルでは、リベルタドーレス杯でグレミオやパルメイラスを率い、アルゼンチン・チーム相手に数々の死闘を制してきたフェリポンの真骨頂だ、と絶賛された。
うぉおおおーー!!

ベスト8おめでとう、ポルトガル。

投稿者 fhasebe : 11:46 | コメント (15) | トラックバック
2006年06月23日
最後まで戦った
6月22日、ドイツ・ドルトムンド
ドルトムンド・スタジアム(旧ヴェストファーレン・スタジアム)
ブラジル4-1日本

ジーコジャパン、最後までよく戦った。
この敗北は無駄じゃない、この4年間は無駄じゃない。
後退しているように見えて、前進している。
それは、10年後、20年後、50年後に現れる。
ここは32年前、セレソンがオランダのトータルフットボールに屈した地。
セレソンは32年の時を経て、その過去を払拭する機会に恵まれた。
次戦もこのスタジアム、どうなるか。
投稿者 fhasebe : 17:02 | コメント (16) | トラックバック
2006年06月14日
重テット
重テット・マジコだあ

ここから良くなるか、優勝は諦めるか…
「9人で戦ったわりには、クロアチア戦は良い結果だった。ロナウドとアドリアーノはプレーしなかったからね」
カランズ氏
投稿者 fhasebe : 13:27 | コメント (47) | トラックバック
2006年06月13日
セレソン始動!
W杯いよいよ開幕。そう、セレソンにとって、今日6月13日がワールドカップの正式な開幕日、初戦のクロアチア戦なのである。
はっきりいって、怖い。これまで、強豪国が順当に勝ってきているが、我がセレソンが予想どおりの力を発揮できるのか、正直、気が気じゃない。クロアチアは絶対、あなどれない。
そこで、初戦を前に、あっしが感じているセレソンの不確定要素を整理してみた。
これまで各国チームの試合を観ていて、わかるのは、本番での緊張感は選手も想像しなかったほど大きいようだ。世界のトッププロが、ピッチで何していいのかが分からなくなる。ひとつの国を背負うことのとてつもないプレッシャー。単純な実力差だけでなく、様々なメンタル面での要素が影響してくる。まして、優勝候補の筆頭として、世界中から期待されるセレソン。彼等が感じるプレッシャーは半端じゃないはず。
それでも、セレソンはフィジカル面や戦術面のいずれでも、予選リーグではピークに持っていかない、とパヘイラ監督やザガロ・テクニカルコーディネーター(TC)も公言している。それは、いくぶん余裕を見せている面もあるが、試合をしながら、チームの最終チューニングを繰り返していくということでもある。真剣勝負でないと、試せない点もあるということであり、そこから、さらに1ステップ、2ステップ伸ばしていかないと決勝まで到達できない、ということだろう。具体的に、何をどう伸ばすのか、素人のあっしには想像もつかないが。
まず、セレソンの最大の疑問点が、エースストライカー、ロナウドの調子だ。4月上旬に太ももを怪我して以来、勝ち点3のかかった公式戦に出ていない。だからこそ、と言うべきか、合宿中は周囲を騒がせた。本人のために制作された新しいスパイクが足にあわず、マメができただの、熱を出したり、ブラジル大統領とはメディアを介して口論を演じ、太ったの、太ってないだの、根本的にサッカーとは関係ないところで、話題になった。
ロナウドという存在、シンボルはいまでもセレソンには欠かせない。だから、初戦で彼にはやく試合勘を取り戻してもらい、ゴールをあげてほしい。
客観的にいえば、彼とアドリアーノのツートップはとりわけ上手く機能しているとはいえない。この二人が組む場合、アドリアーノが右サイド、ロナウドが左サイドに開いて、ゴールに切り込んでいく形になるが、案外、パターンが似通っている。二人とも、“重たい”のである。
カルテット・マジコ(昔はファンタスティック・フォー)の良さは、背後からロナウジーニョとカカが入れ替わり、立ち替わり、前線の選手を通り越して、相手守備陣を突破していくこと。しかし、前線にロナウドとアドリアーノが止まっていると、ニュージランド戦の強化試合のように、意外と単調なワンツーになる場合も見受けられた。
だからといって、瞬時にゴールをすることができる選手たちに対して、そこまで難癖をつける必要はないだろうと思えるが、実は、控えのホビーニョが凄くいいのである。ホビーニョがロナウドまたは、アドリアーノの代わりに入ると、カルテット・マジコが“水を得た魚”になる。
ホビーニョはもう、右も左も、中央も関係ない、縦横無尽にパスとドリブルを織り交ぜ、カカとロナウジーニョと素早い連係を保ちながら、相手守備陣を解体していく。さらに、守備面でも不思議と相手の背後からボールを奪うのを得意とし、守備の貢献度が高いのである。
ホビーニョは、セレソンの攻撃に必要なアクセントをつけることができる。それに、ここ1年で彼はずいぶんと上半身が強くなった。本人いわく、「レアルで3キロ増えた」らしく、ヨーロッパ・スタイルにどんどん適応していっている。
とりあえず、いまはスーパーサブとして使われるだろうが、ロナウドがはやく、本領を発揮しなければ、レアルでもチームメイトのホビーニョにレギュラーの座を奪われる可能性がある。

来い!来てくれ!ホビーニョ
そして、もうひとつ、面白いバリエーションが、ジュニーニョ・ペルナンブカーノの使い方だ。もはや、エジミウソンがいなくなり、パレイラの好きな守備的な3ボランチという戦術オプションが薄れつつある。勝っているときに、中盤を固めてしのぐのではなく、ゼ・ロベルトの代わりにジュニーニョ・ペルナンブカーノを入れ、カルテット・マジコを引かせ、後方から一気に仕掛けるというパターンも合宿中、観られた。ボランチの位置からの司令塔、はたしてジュニーニョ・ペルナンブカーノなら、この役割をこなせると期待している。
守備面ではどうか。これまで他チームの試合を観た限り、セレソンにとって空中戦への対応が最重要課題なのは、いうまでもない。クロアチア、オーストラリア、次いで、順当にいけばチェコまたはイタリアと対戦していく。
失点パターンといえば、やはりサイドバックが上がったところをボールを奪われ、その裏をつかれる。例えば、やむおえず、ルシオがサイドに対応しにいき、最終ラインには、フアンとエメルソンだけ。そこに、早いクロスを入れられ、失点。チェコあたりが、最も得意とする形のようだ。
これは、どうしょうもない。パレイラ監督は一度も3バックを試したこともないし、サイドバックの裏をカウンターで突破されたときは、もう祈るしかない。相手が3点とってくるなら、こっちは4点とってやらあ!と。それに、ジーダもポロッとやらかすので、サポーターも心構えが必要だ。
だが、もし試合を負けているなら、こうしたリスクを冒してでもサイドバックを駆け上がらせて点を取りにいかないと。だから、勝っている試合では、両サイドバックはさして上がらないだろう。
それにしても、強豪チームの攻守の切り替えの早いこと。なかでも、アルゼンチンとチェコの2チームには恐ろしいポテンシャルを見た。いずれにしても、ボールを奪ってからフィニッシュにいたるまで時間のかかるチームは優勝できないだろう。パヘイラ自身が言っている「このW杯は、“攻守の切替えの早さ”の競い合いになる」と。
だが、早いだけでない、意識的に遅らせながら、常に相手の思考の裏をかいくぐる。これが、南米のサッカー、ブラジルサッカーの妙味だ。単調なパターンにだけは陥ってはならない。
カルテット・マジコは攻撃力だけが評価されるが。パレイラ監督の狙いは、攻撃をしながら、ボールを奪われても、相手に早い攻撃を仕掛けさせない、という域を目指している。ボールをしっかり支配すること、そして取られた瞬間、相手に形を作らせない、“ボールを奪われる形”までを意識して、攻撃しろと。
本当にそんなことが出来るのか?ああ、セレソンならできるはずだ。このことを、具現化できる選手として、カカ、ゼ・ロベルト、エメルソン、ジュニーニョ・ペルナンブカーノ、ホビーニョとアドリアーノの名前をあげたい。「ロナウジーニョ!ロナウジーニョ!」では、優勝できない。

とくに、カカ。これまでの合宿でも、ずーっとパヘイラ監督と戦術について細部まで話し合っているという。強化試合を見る限り、彼の動きは、ミランのときと、かなり違うし、まさにチームに必要な「心臓」になってくれる可能性がある。ザガロ翁いわく「カカは、セレソンのクライフになるかもよ、フフフ」と。なってくれよお、お願いだ!
とはいえ、すべては机上の理屈にすぎない。勝負は戦ってみないと、わからないもの。ああ、緊張で何も手につかない。
投稿者 fhasebe : 10:16 | コメント (5) | トラックバック
2006年06月12日
この人たち
いよいよ、「日本×オーストラリア」がはじまりますね~
ニッポンのサポーターたちも緊張していることでしょう、なにせ、あっしなんか、「ブラジル×クロアチア戦」のことを思うだけで、息できなくなりますモン。
ニッポン、ここまで、よく頑張ってきた。ゴーゴーニッポン!
本番の結果とは関係なく、合宿でのジューニオルとチッタの写真を記録しておきたい。
ああ、ジーコとジューニオルが、日本代表のユニフォーム着て、球けってるよ。

(すいません、下記リンクから、無断で転載させていただきました)
http://germany2006.nikkansports.com/photo/news/20060529-13307.html
こちらは、なにを談笑しているのかしら、チッタさん?

(下記リンクから、無断転載)
http://germany2006.nikkansports.com/photo/news/20060531-13433.html
投稿者 fhasebe : 12:42 | コメント (4) | トラックバック
2006年06月05日
ジャウミーニャ×マラドーナ
1o. Mundial Futbol Indoor / Jerez de la Frontera Espana
知らなかった、こんな大会があったなんて、
またの名を「Showbol」、七人制サッカー。
ブラジル、アルゼンチン、オランダそしてスペインの往年の名プレーヤーたちが激突した面白い大会。
勝者は、もちろんジャウミーニャ擁するブラジル!ブラジーウ!!

ジャウミーニャ、大会MVP!
ワールドカップモードから突然、叩き起こされた。これ、観たい、観たい!
ブラジルには、ジャウミーニャ(大会MVP)、シーラス、アウダイール、パウロ・セルジオ(元バイエルン・ミュンヘン)、ヴァウベル、ジュニオル・バイアーノ。
アルヘンティーナには、ドン・ディエーゴ・マラドーナ、ゴイコチェア、マンクーソ、アルメイダほか。

ドン・ディエーゴ・マラドーナ健在!すげえ!
スペインはミッチェル、マルティン・バスケス、アルフォンソ、ゴイコチェア、ブイヨ、ドナート(なっつかしー)ほか。
オランダはフランク&ロナルド・デ・ボエール、ファン・ホーイドンク、ビチュヘ、ウィンター、ほか。
4チームがそれぞれ対戦し、勝ち点がもっとも多いチームが優勝。
ちょっと、観たいですか?
では、ちょっとなら、下記リンクで観れるんですよ。スペインのスポンサー・メディアのようです。
http://www.cuatro.com/programas/deporte/torneoindoor/
ページ下にいくと、試合の動画へのリンクがあります。若干、観れます。最終節、「ブラジル×エスパーニャ」は、当エントリーを書いた時点では、まだアップされていません。
どこかで、放映されているのを知っていたら、教えくてくださーい。
「ショーボール」について、下記リンクも見つけました:
http://www.sponichi.co.jp/wsplus/column_t/04978.html
投稿者 fhasebe : 18:12 | コメント (4) | トラックバック
2006年06月03日
笑いのなかの涙
面白いことに、このW杯前の合宿期間、ブラジル代表の練習風景が逐一、世界中に放映されている。
だから、日本にいてドイツで合宿中の日本代表について知るよりも、ブラジル代表の情報の方が「質」が高い。なぜなら、やっぱり練習を観た方が、どんな文章を読むよりも分かりやすい。
ブラジルが今週一杯、合宿を張るのは、スイスの村ウェギス。なんと、CBF(ブラジルサッカー連盟)は町から20億円以上の金をもらって、ここを第一次合宿地に選んだ。
町の見返りは練習を観戦しにきたファンたちから有料でチケットを売ること、練習風景のテレビ放映権を世界中に売り、さらにスイス国内で2度の練習試合を行う条件にとりつけた。
もう誰しも合宿しながら金儲けなのである。しかし、そんな仕組みのおかげで、日本にいる我々も、ブラジルの練習をほとんどタイムラグなしで拝めるのである。
ブラジルは合宿地に到着した5月22日から、現地のお祭りムードのなかで練習している。これだけのトッププレーヤーになれば、観客の黄色い声援など気にしない、と言われているが、やはりハデな素行もけっこう目立つ。
女性ファンが飛び込んでロナウジーニョに抱きつき、芝生の上で転げ回ったり、練習試合(ルツェルン州選抜)のあと、ロベカルを筆頭とした一部の選手が地元のクラブに遊びに行ったにもかかわらず、翌日、ロベカルは「合宿所で深夜までサッカーについて語り合った」とマスコミに嘘をついたこと(自由時間に遊びに行くこと自体、問題はない)など。すべてが上手くいきすぎて、ウキウキモードになっていることがわかる。
とくに、ロナウジーニョ、ロビーニョ、ロナウド、ロベカル、アドリアーノなどの「おふざけ」が度をこえて、他の控え目な選手たち、カフー、ルシオ、エジミウソン、エメルソンなどから厳しい目で見られている。
そんななか、合宿早々から、エジミウソンとアドリアーノが練習試合でボールを取り合ったとき、激しくやり合った。アドリアーノがエジムソンを後ろから倒して踏みつけたのち、エジミウソンが次のプレーでアドリアーノをけっ飛ばした。互いに、その場で謝罪はなし。
あっしなんか古風なサポーターは、「シメシメ、これで少しはチームの気が引き締まるかな?」なんて思った。
そんなとき、ルツェルン戦後の31日、いきなりエジミウソンが離脱した。試合中、痛みでろくにプレーできず、超音波検査で半月板の損傷がみつかったそうだ。
記者会見で、涙を見せながら、バルセロナの中盤底は次のように語った:
「実は、チャンピオンズのミラン戦2ndレグで怪我をして、ずっと、CLファイナルまで養生してきた。この合宿には怪我を押して合流したわけではないけど、厳しいシーズンのツケがとうとうツケが回ってきた」
スイスに到着してから、エジミウソンは「痛みをおして、薬をのみながら練習していたが。ここにきて、もうダメだ。たぶん手術をすることになるだろう。アドリアーノとのイザコザは関係ない」

いや、おそらくギリギリの状態で練習しているなか、後輩のアドリアーノに「ちんたらプレーしてんじゃねえよ」とガツンと教訓を与えたかったのだろう。ただ、アドリアーノが相手では分が悪すぎる。「重戦車」とガンガン接触することは、膝によい影響を与えないことは明らかだろう。
それにしても、エジミウソンの別れの言葉は引っかかることがある。本人は怪我をして代表チームに合流してはいない、と言っているが、チャンピオンズ・リーグ決勝戦のためにケガを養生した、とも言ったし、この試合(アーセナル戦)を観た人は、彼が後半から交代されたことを知っている。
つまり、エジミウソンは代表チームに合流したとき、メディカルスタッフと確認し合い「痛みに耐えながら、行けるところまで行く」といった形で臨んだに違いない。しかし、残念ながら、とうとうヒザが煙を上げてしまった。それでも、代表スタッフをかばうために、こうした言葉を述べたのだろう。
ちなみに、合宿中エジミウソンを励ましたのは、同じく右ヒザ半月板の損傷から回復したばかりのキャプテン・カフー。検査結果が出て、パヘイラ監督・ザガロ両氏から代表離脱を告げられたときも、カフーは付き添ってやったそうな。
しかし、この判断から、推測できるのは、他にもエジミウソンと同様の状態にある選手がセレソンにいるのではないか?もっとも有力なのは、練習風景を見る限り、動きの悪いロナウドだ。ロナウドが大会中、数試合に参加したのち、肉離れを起こすという危険性が、いま最も高い。そうなれば、チームにとってダメージは大きい。
エジミウソンの代わりに、サンパウロFCのミネイロが呼ばれた。彼は、昨年末世界クラブ選手権の決勝リバプール戦でゴールを決めた“飛び出しボランチ”だ。いま、ブラジル選手権で絶好調を維持している、面白い選手だ。

「やあ、みんな僕のこと憶えてる?」
実は、これら一連の練習の映像を観てひとつ勘違いしていたことがわかった。エジミウソンはてっきり、エメルソンの代わりだと思っていた(バルサでのポジションだから)。しかし、実際はエジミウソンは控え組チームで攻撃のとき、ボールコンダクターおよび後方からの仕掛け役をこなしていてた。つまり、ゼ・ロベルトの代役だったのである。チームでも、もっとも運動量の多いポジションである(エメルソンの控えはジウベルト・シウバ)、ケガを抱えていては、こなせない役割だった。

あんたら、ウカれすぎ。