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2006年02月25日
やっぱバルサだね
あちこちの試合観てました。
ブラジル国内の試合、セレソンの昔の試合、日本代表の試合。リーガはもちろん、なんとプレミアの試合までも。
一番観たいリベルタドレース杯の試合が観れなくて、残念。でもチャンピオンズ・リーグの試合は観ました。
ヨーロッパ・シーンはヒートアップしていて良いね。なかでも、CLベスト16の1stLegでは、やはり各チームに所属するブラジル人選手のプレーに注目していた。目白押しの好カードのなかでも、なんだかんだいっても、やっぱり一番面白かったのは「チェルシー×バルサ」だった。この2チームが激突するとき生じるスパークは凄い。画面から飛び出してきそうで、たまんねえス。
バルサの試合は最後に書くとして、他の試合でのブラジリアン・パフォーマンスといえば、リヨンのジュニーニョ・ペルナンブカーノの摩訶不思議なフリーキック。ベンフィカのCBルイゾンの攻守に渡る活躍。一方、セレソンのレギュラー組のロナウド、アドリアーノとカカは鳴かず飛ばず。ジーダは着地のとき確実に足首をくじいた、ちょっとしばらくプレーできないようだ。
とくにロナウドは試合前にレアル・サポーターの一部からブーイングを受けていると会見で吐露。ベルナベウ・スタジアムのスタンドでの実態がよくわからないが、ロナウドも大切な試合の前でそこまで言うならゴールを決めて周囲を黙らすのがブラジル流のはず。ところが、アンリのスーパーゴールのお膳立てをするという醜態。というか、レアルの中盤の守備はあいかわらず甘いなあ。
さて、本題のバルサ戦。なんとモウリーニョの野郎はサタンフォード・ブリッジのピッチに水を撒かせてプール状態にさせやがった。信じられない。自分の選手たちのスキルを信じていない監督のやることだ。
試合は湿地で行われ、選手達は泥だらけになって戦う。バルサはなんといってもデコ、メッシとマルケスがダントツに良かった。これほど重要な試合で活躍できる18歳のメッシは本物だあ、やべえ。
チェルシーの左SBデル・オルノは試合が始まってから、ずっとメッシを真っ二つに割るつもりでいた。何度も、ひどいファウルを18歳のアルゼンチン人少年にしていた。そしてとうとう、前半40分にボールなど忘れてメッシを吹っ飛ばして一発レッド。メッシが真面目にボールをキープしようとすれば、大怪我していたかもしれない。
試合後モウリーニョ監督は「メッシの名演技」なんて言ってたが、明らかに退場ファウル。ただ、前半にプジョルがクレスポにかました後方からのファウルも一発退場にすべきだった。プジョルはどうも、プレッシャーのかかる試合での力加減を知らない感じがする。
それまで、チェルシーの両サイドに張るロッベンとジョー・コールを警戒していたバルサ両SBのオレゲールとジオも、数的有利を機に後半から上がり始める。中盤はカウンターを警戒して、あまりタメを作らず、すぐ裏を通そうとする。それでも、バルサの真ん中のトリオ:デコ、エジミウソン、モッタは安定して中盤を占領。前線の3人、ロナウジーニョ、メッシ、エトオジーニョ(本人はこう呼んでほしいそうだ)へのマークは厳しすぎる。チェルシーのパウロ・フェレイラはいいSBだね。
そしてとうとう、デコがチームをグルグルと動かす。「モウリーニョがナンボのもんじゃい!俺がデコだ」。しかしチェルシーもロッベンが両サイドで暴れまくる「ライカールトがナンボのもんじゃい!」。そして後半15分頃、モッタのオウン・ゴールでチェルシー先制!
「クソッタレ!一人多いのに負けられるか」ライカールトはたまらずモッタの代わりにラーションを投入。ラーションが前に張って、ロナウジーニョがポンタ・ジ・ランサ(ブラジルでトップ下の意味)に(だから、アンタのポジションはそこなんだって)。
残すはあと20分。バルサがチェルシーを相手陣に押し込める。ぽんすか、ぽんすかラーションにボールが入り始め、両サイドからえぐりはじめる(ジオに代わりシウビーニョ投入)。こうなると、リーガで魅せるパターンだ。
そしてロナウジーニョのFKからマルケスのヘッドでゴオール!ケビン・スペイシーじゃないや、テリーのオウン・ゴールだとさ…そこから圧倒的なバルサペース、怒濤のごとく攻めまくる。ガツーン、ガツーン、シュートの嵐!リカルド・カルヴァーリョも顔面蒼白。
そして後半35分、なんとバルサのカウンターからマルケスが上げて、エトオジーニョ、逆転ゴール!!あとはバルサがボールを回して、チェルシーの息の根をとめた。
あっしのMVPはマルケス。最終ラインでひとつのミスもしなかった上に、1ゴール(あっし的には)、1アシスト。(UEFAサイトじゃあ、ロナウジーニョがMan of The Matchに選ばれてるけど、ノン・ノン)
試合後のモウリーニョ、「こうなれば、2ndLegでレギュラーチームを投入するべきかどうか、考える必要がある。プレミアへの影響も考えなければならない」。はあ?おたくのチームはプレミアでは2位に12点差もつけてダントツ1位なの!今年もおたくの優勝決定よ。予想どおりモウリーニョは負けるとショボイこと言うな。まあ何にせよ2ndLegが楽しみだ。
ただ、バルサの内情。ロナウジーニョとエトオジーニョの間に亀裂を感じるのはあっしだけか。ゴールしても互いに抱き合って喜ばないし、ベティス戦のときはエトオジーニョが調子に乗って、ロナウジーニョのFKを自分が蹴ってしまったし。ロナウジーニョも何げにエトオジーニョをダシに使って、ラーションの方にスルーパスを出したりしてる。
まあ、そんな関係も、強いチームのなかではむしろ余興だが。
これほど厳しい条件で、完璧なプレーを披露してくれたマルケス。

投稿者 fhasebe : 01:05 | コメント (6) | トラックバック
2006年02月19日
ロシア戦メンバー招集
ブラジルでは州選手権が後半に突入、リベルタドーレス杯開幕。ヨーロッパでは各国リーグが佳境に入り、CLのトーナメント・フェーズが開始-と、情報を追うだけで、いっぱいいっぱいのこの頃、W杯に向けた各国代表チームの親善試合へ向けて準備も進んでいた。
3月1日のロシア戦に向けて、セレソンのパヘイラ監督がメンバーを招集した:
GK(Goleiros)
Dida (Milan)
Júlio César (Inter de Milão)
SB(Laterais )
Maicon (Monaco)
Cicinho (Real Madrid)
Roberto Carlos (Real Madrid)
Gustavo Nery (Corinthians)
CB(Zagueiros )
Lúcio (Bayern de Munique)
Luisão (Benfica)
Juan (Bayer Leverkusen)
Cris (Lyon)
MF(Meio-campistas )
Edmilson (Barcelona)
Gilberto Silva (Arsenal)
Emerson (Juventus)
Zé Roberto (Bayern de Munique)
Ricardinho (Corinthians)
Kaká (Milan)
Juninho Pernambucano (Lyon)
Ronaldinho (Barcelona)
FW(Atacantes )
Ronaldo (Real Madrid)
Robinho (Real Madrid)
Adriano (Inter de Milão)
Fred (Lyon)
まあ、右SBカフーが左ヒザの手術でいないとはいえ、W杯直前に、ここまでグループが確定しているセレソンも珍しい、というより、いまだかつて無いのではないか。
カフーの代わりにマイコン(モナコ)、これまたヒザの怪我から回復中のホッキ・ジューニオルの代わりにリヨンのクリス、とフランス勢が呼ばれた。
「グループはまだ決定していない、疑問点はまだ残っている」とパヘイラ監督は述べたが、それは誰を控えに連れていくか、という疑問なのだろう。
確かに、それぞれのポジションに控えの候補者がいる。ポジション別で言うと、
GK:ジーダ、ジュリオ・セーザルに3番目のGKとして、マルコス(パルメイラス)かゴメス(PSV)がいる。サンパウロFCのホジェリオ・セニは残念ながらパヘイラの眼中になさそう。
CBはもし、ホッキ・ジューニオルが離脱すれば、ルシオの相棒の候補争いが激化する。フアンがもっとも経験があるが、CLを戦うクリス(リヨン)、ルイゾン(ベンフィカ)そしてアレックス(PSV)たちが良いパフォーマンスを披露して所属チームを牽引できれば、チャンス到来だ。
フアン、ホッキ・ジューニオルのいるレバークーセンがここ数年、芳しくなく、とくに彼等DF陣への風当たりが強い。
SBついては、右のカフーは恐れていたじん帯損傷ではなく、半月板の破片の吸引(なんだそう?)だけで、一月もあれば順当に回復するそう。ただ、試合勘とかは簡単には戻らないと思うが。幸いにもシシーニョがレアルでブレイク中で、好調。右にはマイコン、ベレッチ、マンシーニと贅沢な切り捨てだ。
左はロベカルにグスターボ・ネリ。ヘルタのジウベルトがどこまで食い下がれるか。ほかにもサンパウロFCのジューニオル、ベンフィカのレオといったオプションもテスト済み。
ボランチもエメルソン、ジウベルト・シウバ、エジミウソンの3本柱でほぼ確定だろうか。セビリアのヘナト、横浜マリノスのマグロン、バレンシアのエドゥ、ベシクタシュのクレベルソンらがまったく消えた。
国内には才能豊かな守備的MFが台頭しているのも見逃せない。サンパウロFCのミネイロ、コリンチャンスのホジネイ、マルセロ・マトス、インテルのチンガといった選手達は幅広いレンジの役割をこなせ、得点まで奪える「近代的な」ボランチ勢だ(イメージ的には浦和の長谷部も共通してる)。ここで、一つサプライズがあっても面白いのにな。
「中盤は定番」といえるほど動かしようがない。ロナウジーニョ、カカ、ジュニーニョ・ペルナンブカーノの3人に加えて、最後の一人はヒカルジーニョのよう。フェネルバフチェのアレックスはまたもやW杯に行けそうもない。彼には「ブラック・セレソン」の指揮者を務めてもらおうか。このポジションはこれ以上、突っ込みようがないからパス。
FWもロナウド、アドリアーノとホビーニョの3人+1。リヨンのフレッジが当確ラインにいる。ここも、欧州リーグとチャンピオンズでの活躍の有無で勢いに差がでる。国内では、コリンチャンスのニウマール(インテルナショナル出身)要求の声も上がっている。これまで4番手の“孤独なストライカー”ヒカルド・オリヴェイラはリーガ登録を外れており、怪我から復帰後のプレー環境が決めてとなる。
いま噂されているのが、3人しかFWを連れていかない策。W杯開幕まで、FWの怪我の問題さえクリアできれば4番目のFWを連れて行かないで中盤の選手を一人増やすということだが、たとえばFW、攻撃・守備的MFなどをこなせるジュリオ・バチスタが呼ばれる可能性もなきしにあらず。
さらに、W杯での偵察スタッフ(つまりスパイね)の増員も見込まれており、ここに闘将ドゥンガの名前が有力視されている。他にもアントニオ・ロペス(コリンチャンス監督)、ジュリオ・セーザル・レアウ(昨季フラメンゴ指揮)、エヴァリスト・デ・マセド(昨年後半はアトレチコ・パラナエンセ)、ジウソン・ヌネス(元コスタ・リカ代表監督)とジョルジーニョ(アメリカ-RJ監督)といった面々も候補にあがっている。
いずれにしても、CBFは前からドゥンガはパヘイラ体制を引き継ぐ代表スタッフ(Comissao Tecnicaという)の一員にプッシュされている。イタリア、ドイツ、日本でプレー経験があり、とにかく逆境に強いし「信念の男」だ。そういえば、いまでもジュビロ磐田のテクニカル・アドバイザーなのだろうか。
ドゥンガのリーダーシップは無駄にはできないな~

投稿者 fhasebe : 18:29 | コメント (4) | トラックバック
2006年02月13日
新ユニフォーム
結構かっこいいかも。
2006年W杯モデルのセレソン・ユニフォームがお披露目された。
なんといっても、黄色のトーンが渋めになり70年代、80年代のカラーを彷彿させる感じがいい。

今回の代表モデルは同じメーカー(無い木さん)がスポンシングする他国代表ユニフォームと共通しない。
03年以降のユニフォーム・デザインはポルトガルとオランダと共通していて、ブラジル国民から嫌がられた。「世界に一つだけしかないセレソンがなんで他のチームと同じデザインのユニフォームを着るのか?」。それに個人的にはあのビリヤードの球のような丸囲みの数字が気に入らなかった。
今回はCBFのエンブレムに影がかかっているのも、ちょっと気になった。まあそんなことより、ここに6個目の星がつけば、ウヒョヒョと嬉しくなるんだろうな。
セレソンの黄色もどんどん「道路脇の作業員」的な蛍光色になりつつあったから、この渋めのイエローはいいかも。


あとは、これを着てプレーするときの躍動感というか、相手に威圧的な雰囲気を与えることができるかどうか、実戦で観て品評してみよう。
無い木さん、ようやくセレソン専用のユニフォームを作る気になったのね。

おっとと、こっちの写真も見つけちゃった。将来のセレソンを担う3人、左からインテルナショナルの若きGKヘナン(05年ユース代表)とFWハファエウ・ソビス(05年ユース代表)、フラメンゴのFWブルーノ・メゼンガ(05年U17代表)

投稿者 fhasebe : 23:56 | コメント (2) | トラックバック
2006年02月08日
ブラジル対アルゼンチン無料配信
「一見は百聞にしかず」とはよくいったもので、現在にいたるまでのセレソンの経緯や、ライバル国アルゼンチンとの死闘の歴史についてどんなに書こうとも、たった1つの試合を観たほうが、遙かによくわかる。
セレステさんのサイトで知ったのだが、今月一杯期間限定で、ブロードバンド番組局「Gyao」でコパ・アメリカの名勝負が無料で観れます。で、さっそく観ました。まず観たのはやはり1995年大会の準々決勝「ブラジル×アルゼンチン」。
コパ・アメリカはユーロカップと違って2年おきに開催される(といっても、いつのまにか4年隔になったりもする)。1995年の開催地はウルグァイ。「ブラジル×アルゼンチン」はいつも事実上の決勝戦と言われるものの、このカードは1995年7月17日、ウルグアイのリベラという町で行われ、グループリーグでアルゼンチンがなんとアメリカに0-3で破れるという波乱があったため、“南米の両雄対決”は早くも準々決勝で実現した。
ブラジル4-2-2-2のスタメン-
GK:タファレル(当時アトレチコ・ミネイロ→現在、引退)
右SB:ジョルジーニョ(当時鹿島アントラーズ、現アメリカRJ監督)
CB:アウダイール(ローマ、いま引退)
CB:アンドレ・クルス(ナポリ、昨季までゴイアス、いま?)
左SB:ロベカル(インテル、現レアル・マドリード)
ボランチ2:ドゥンガ(ジュビロ磐田、いま引退)、セーザル・サンパイオ(横浜フリューゲルス、引退)
右MF:ジュニーニョ・パウリスタ(当時サンパウロFC、いまパルメイラス)
左MF:レオナルド(鹿島アントラーズ、現ミラノ・フロント)
FW:エジムンド(パルメイラス、現パルメイラス)
左ウィング:サヴィオ(フラメンゴ、現サラゴサ)
監督:マリオ・ザガロ(画面に映らない)
アルゼンチン4-3-3(4-1-2-1-2)-
GK:クリスタンテ(プラテンセ)
右SB:サネッティ(インテル)
CB2:カセレス(サラゴサ)、ファブリ(ボカ)
左SB:チャモ(ラツィオ)
ボランチ:アストラーダ(リーベル)
MF:ボレリ(パナシナイコス)、シメオネ(アトレチコ・マドリード)
FW:オルテガ(リーベル)バルボ(ローマ)、バティストゥータ(フィオレンティーナ)
監督:ダニエル・パサレラ(トレンチ・コートが格好いい)
十年一日というが、あのころのセレソンを改めて見て、いまのメンツと何ら遜色はないことに気づく。それにしても、94年W杯後のチーム作り段階だというのに、両国ともすばらしいメンツが揃ったもんだ。セレソンに関していえば、94年W杯の成功のあと、何人かのメンツがセレソンを勇退し、新顔が台頭している。
左SBではブランコがセレソンを退き、ロベカルがレギュラーの座を主張しはじめていた(レオナルドも左SBで試されていた)。CBもアウダイールやロナウドンが残ったが、98年W杯までさらに幾通りも変っていく(最終的にはアウダイールとジューニオル・バイアーノい落ち着く)。
中盤でもボランチのマウロ・シウバの代わりにセーザル・サンパイオ、コンダクターにはジュニーニョ・パウリスタとレオナルドが試されていたが、年末までリバウドがザガロ監督の意中の人になる。
FWはロナウドがベンチ入りしていたというが、この年ブラジル選手権得点王に輝くトゥーリオ(ボタフォゴ、現)が全盛期でレギュラー格だった。この試合も後半から投入される。残念ながら、トゥーリオはこの大会をピークにセレソンから遠ざかっていく。
それに老練のV4FWのベベットやロマーリオはこの年は影を潜めていたが、やはり98年W杯前にきっちりピークを合わせてきた。
95年は日本でもJリーグが開幕してから2年目。Jリーグブームの真っ最中、大物外国人への投資が盛んに行われていた年だったんだなあ、とこの試合を観て改めて理解した。このときセレソンのスタメンには移籍したばかりとはいえ、4人のJリーガーがいた。さらにベンチにはロナウドン(当時清水エスパルス)、ジーニョ(横浜フリューゲルス)らが控えていた。
いま、セレソン・メンバーでJリーグとゆかりのある選手は残念ながらいないし、Jリーグに在籍している選手で歴代のセレソンに名を連ねた選手は片手で数えられるほどしかいない。これは、Jリーグブームが去ったと同時に、ヨーロッパ・サッカー市場がここ10年でいかに拡大したのかを裏付ける事実としても捉えられるのではないだろうか(日本国内でも)。
実際に数えてみたら、いまJリーグでセレソンに呼ばれた経験があるのは横浜マリノス入りしたばかりのFWマルケス、ほか浦和のワシントン、横浜マリノスのマグラォン、大分からガ大阪に移籍したマギノ・アウベスとサンフレッチェ広島ベットのちょうど5人だった(今季開幕までまだ増える可能性大だが)。このなかで、現パヘイラ体制で招集されたのはボランチのマグラォンのみ。
だからといって、いまクルゼイロで活躍中の元ガンバ大阪のアラウージョのケースなどを見る限り、決して「レベルの劣る」ブラジル人選手しか来ないとは思わない。けれど、セレソン候補になりたければ、トッププレーヤーたちは日本市場を選ばないのも事実だ。記憶では最後のブラジル代表Jリーガーは04年コパ・アメリカに出場した柏レイソルに在籍中のドゥドゥ・セアレンセだった気がする。
話を試合に戻すことにして、ここでネタバレをするわけにいかないけど、とにかく凄い内容だった。最初から最後まで、ピッチ内だけでなくピッチ外でもハプニング満載で「ちょっとトイレにも行けない」展開(ストリーミングだから、勝手にポーズ・ボタンを押せばいいのだが)、興味深い伏線だらけの推理小説のような。
なんといっても、中盤での死闘が“すんげえ”。方やジュニーニョ・パウリスタ(いまでもセレソンでやれる)、方やアリエル・オルテガといった「ドリブル・バカ」が二人。マークする選手の股をコンマ0.1秒のタイミングで抜く、次いで二人目、三人目をかわして、ようやく味方にパス。抜かれた選手は生涯の恥とばかりに相手の足をへし折りにいく。俗に言う「肉弾戦」。でこぼこのピッチ条件のなか、どの選手も体を張りながら、スバ抜けたテクニックを披露していく。
ブラジル側はほかにもロベカル、セーザル・サンパイオ、エジムンド、アンドレ・クルス(MFセンスのある上手いCBだったなあ)らが本領発揮。前エントリーで歳をくったと嘆いたロベカルも、このころはレギュラー固めに大奮闘。オルテガとサネッティが二人がかりで来ても、ブラジルの左サイドを突破できない。すごすぎるよ~!
アルゼンチン側はボレリ、シメオネの二人のMFが際だって上手い。シメオネはこの後にヒール役へと転向したのだろうか。そしてFWのバルボとバティストゥータの二人の決定力、一瞬で開いて受けて“どシュート!”迫力満点だ。いまの日本代表FWにこれができたらなあ。
個人的にはパサレラ監督は試合中にいくつかのミスをした。ミスというよりもブラジル代表を警戒しすぎた。ブラジル側では、“ラスト・オブ・ウィンガー”のサビオがぱっとしなかった気がする。このころフラメンゴにいた彼はもう神懸かりなウィングだったが、セレソンでは開花しなかった。その後レアルに移籍し万年補欠(スーパーサブともいう)、そしていまサラゴサでやっとこさトップ下でプレーするようになったサビオの若き日の姿だった。
いまのセレソンが歴代トップとか、勝手にぎゃあぎゃあ騒いでるあっしも、この試合観てずいぶん反省しとります。まこと。
どの時代もセレソンはたいてい素晴らしいもんだ。あのときゃあ、この人がキラキラ輝いていた。

投稿者 fhasebe : 17:51 | コメント (4) | トラックバック
2006年02月07日
背後に死角あり
W杯が迫るに連れて代表選手のコンディションがとくに気になるもので、
そんななか、ほぼ全員がヨーロッパでプレーする今のセレソンのディフェンスのレギュラー陣にやや不安を感じている。
パヘイラ代表監督は今月14日にW杯前唯一の親善試合:3/1のロシア戦のメンバーを招集するが、ひょっとして、そこで何かDF面で実験するのではないか、とも噂されている。
というのも、パヘイラ監督はここのところ「ジーダ、カフー、ロベカルのコンディションが心配だ。このままでは、彼等のW杯出場に黄信号がともる」というニュアンスのことをマスコミを通して言っている。
とくにミランのジーダ、カフーはチーム状況がパッとしないこともあって、今シーズンの出来はいまいち。
ジーダは今年に入って、怖ろしい素人的ミスを連発(パルマ戦、サンプドリア戦)。カフーに関しては、今季はスタムの控えに回っている。“ドスドス”スタムの控えってのが、また大会時36歳になるカフーの自信喪失に輪をかけそう。
一方ドイツの地では、首位独走中のバイエルン・ミュンヘンのCBルシオは良しとして、レバークーセンのフアンとホッキ・ジューニオルの二人も不安定なチーム事情のなかで自らのプレーの維持に苦しんでいる。とくにホッキはサポーターからも批判の的にされ、昨年12月からヒザの怪我が悪化したことも重なりここのところ試合に出ていない。
ロベカルに関しては、レアルで一見普段どおりにみえる。だが、全盛期の彼のあの爆発的な駆け上がりと比べれば、いまはあくまでも「経験でプレー」している感は否めない。レアルのDFラインがたまにオフサイド・トラップをしかけるとき、ロベカルだけがどうしてもオタオタと残ってしまう。
昨年までのレギューラDF:「ジーダ、カフー、ルシオ、ホッキ・ジューニオル、ロベカル」
がW杯本番でそのまま最後まで戦うのか、それは疑問だ。以前も、このブログでこれを指摘したコメントをいただいたが、楽観的なあっしは問題視しなかった。未熟モンで恐縮です。
本番にまで時間があるから、尚早な予想は避けたいが、ベテラン選手の試合勘やコンディション面が心配になる。
ただ、不思議なことに控えDFラインが皮肉にも絶好調だ。
ジュリオ・セーザル、シシーニョ、フアン、ルイゾン、グスターボ・ネリ
ほかにも右SBのベレッチ、マイコン、CBにはクリス、アレックス、左SBジウベルトなどもテスト済みだから、まあ人材不足には陥りそうもない。
パヘイラは「ヨーロッパ各国リーグおよびチャンピオンズで優勝争いしてリーグの最後まで消耗するよりも、早く敗退してくれた方がセレソンにとっては有り難い」といった“へっぴり”だが現実的なコメントを残している。
とはいえ、W杯のグループ招集まで新顔を試す機会もあと一回だけだから、実験といっても何を確認できるのだろう。
まあ、2002年のクレベルソンンのように、本番中にちょこちょこっとスタメンに昇格した選手が意外と活躍しちゃうのが、これまたセレソンの常なんで。結局、本番で何が起きるかは、当事者たちにもわからないもんなんだろうなあ。
いずれにしても、今年最初の招集リストに注目。
「ワシはどなんだかねえ~」

追記:カフーは昨年後半から義父が亡くなり、父が病気で手術、自身の怪我(不明)といったトラブルが相次ぎ、ミランで試合に出場していなかったとブラジル現地では報じられています。W杯まで復調できるかどうか心配です。
投稿者 fhasebe : 00:01 | コメント (2) | トラックバック
2006年02月04日
FLA-JAPAO
これも因果でしょうかねー
ジーコが日本代表の監督になったとき、その挑戦がもたらす様々なリスクを憂慮しながらも、応援することにしました。
最初の頃はさんざん批判の矢に晒されましたね。それでも、あっしは懸命に心のなかで支援してきました。W杯で同組に入っても友好的な笑みを絶やしませんでした。でも、ここまでくると、キキーッ!と支援しようとする気持ちにブレーキがかかってしまう。
なにせ、いよいよW杯本番突入というときに、ジーコはさらにフラメンゴ時代の盟友ジューニオルとチッタを偵察スタッフとして呼ぶという。
ここまで日本代表がブラジル化すると、もう見過ごせない問題になってくる。「日本×ブラジル戦」の裏舞台もよりいっそう、複雑になってくるではないか。なにせ、ブラジル・コーチ陣と日本代表コーチ陣が同じリオの“屋根の下”で暮らすわけだ。
ジューニオルとチッタが就任するかどうかは、日本サッカー協会はまだ決定してないらしい。下記記事:
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/japan/headlines/20060201-00000106-jij-spo.html
「対戦相手分析スタッフ」ねえ…つまり、スパイですよ!ブラジル代表のことを知り尽くした二人が敵に回るのですよ!冗談じゃない、やられたって気分です。日本サッカー協会は予算の問題とかで、断ってくれないかな…
実はW杯での諜報活動ってのは、ブラジルとか伝統国が最も得意とするところ。フラメンゴの黄金世代を築いたブレーンたちをごっそり日本代表に持って行かれたんじゃ、たまったもんじゃないス。
チッタは浦和で指揮を執ったから日本でも知名度があるし、ジューニオルも選手とし世界中に知られ、監督の経験もある。ジーコ78年、82年、86年W杯、ジューニオル82年、86年W杯、チッタ90年W杯合わせて6回。
なんといってもスーパー・フラメンゴOBの再結成

フラメンゴ1979年、上:GKカンタレーリ、右SBトニーニョ、CBマンギト、CBネウソン、MFカルペジアーニ(インテル出身)、左SBジューニオル
下:MFチッタ、MFアジリオ(こいつもクラッキ!)、MFルイジーニョ、MFジーコ、FWジュリオ・セーザル
監督:クラジオ・コウチーニョ(セレソン監督兼務)
79年から、ジーコがイタリアのウディネーゼに移籍する83年まで続いたドリーム・チームの初年度の写真。写真は正CBのデキーニャ(ネウソンではなく)と正FWクラジオ・アダォンが欠場した試合。右SBのレアンドロはまだレギュラーじゃなかった。この年、リオ州チャンピオンに輝き、52試合連続無敗記録タイを打ち立てる。ちなみに、79年の全国制覇はファウカン率いる我がインテルナショナルが無敗優勝~!!それもV3でした!
フラメンゴは80年に初の全国制覇。81年にはリオ州選手権優勝、リベルタドーレス杯優勝、トヨタカップ優勝。次いで82年、83年ともに連続して全国制覇。もう、無敵のチームだった。
82年W杯で黄金のカルテットを世界に披露したブラジルだったが、国内では我がファウカン率いるインテルナショナル、ソクラテスいるコリンチャンス、名称テレ・サンターナ率いるパルメイラス、FWヘイナウド率いるアトレチコ・ミネイロ、FWホベルト・ジナミッチ率いるバスコ・ダ・ガマと、今とは比べものにならないほどのクラッキが競い合ったブラジル選手権の全盛期にあった。
そんななかでフラメンゴの試合はまるで音楽のコンサートのように美しかった。ジーコ、アンドラージ、アジーリオ、チッタ、ジューニオルといったクラッキたちのボール回しは華麗なんてもんじゃない。あんなにかっこよくて強いチームが存在したことが、今でも信じられない(ジーコがイタリアに移籍してフラメンゴを後にしたときは、正直、喜んだ)。日本でもも81年にそのスタイルを披露してくれた。
しかし当時のサッカーと今のサッカーを比べるとまるで違うスポーツのように感じるのは、あっしだけだろうか。
話を今に戻して、フラメンゴの3千万人強サポーターの一部はW杯でジーコを応援するという。なんと日本戦でも、ジーコジャパンを応援するという非国民も出てきているというじゃないか。十人とか百人とか、そんなもんじゃない。永遠にジーコを愛する輩は何百万人といる。
セレソンを応援しないブラジル人サッカーファン?なんだこの現象は?
「え?父さんジャポンを応援しているの?」、「そうだ、ジーコが監督だから」
「うそだー、ウワーン!!」、「違う違う、ジャポンって言わないんだよ、FLA-JAPAOと言うんだよ」、「え、ほんと?だったらいいの?」
「お隣のダンナさん、ろくに仕事しないのに日本を応援するそうよ」、「いやだわあ…」
って、社会問題になるのか?
とにかく、あのころのフラメンゴに対する畏怖をまた、ここにきてまた感じるなんて…ちょっと平静さを失いそうになりつつある今日この頃。
メンゴのサポーターの数はとにかく半端じゃない

投稿者 fhasebe : 11:56 | コメント (8) | トラックバック
2006年02月03日
「エトオジーニョ」だあ?
エトオの発言はわからない、前からわからなかったケド、今でもわからない。
バルサを離れ、エジプトで開催中のアフリカ・ネーションズ・カップにカメルーン代表の一員として参加中のエトオ。当地でフランスのレキップ紙のインタビューに応じた:
「俺が“エトオジーニョ”って名前だったら、もっと名声を得られたのに」
つまり、ブラジル人プレーヤーは世界的に優遇されている、ということか?ブラジル人だというだけで、名声に拍車がかかる、といいたいのか?
「FIFA年間最優秀選手の最終選考でおれが3位に選ばれたとき、1位になった気分だったよ」、つまりアフリカ人選手というハンデ付きで得た3位は1位に相当すると言いたいらしい。
エトオの気持ちはわからなくもない、あっしも前からヨーロッパ偏中の選考のしかたに不公正を感じているから。なんで、ランパードが世界で2番目に優秀な選手なんだ?バルサのデコの方が上だと思う、とか言うとまたブラジルびいきになるが。あきらかにイングランド人やイングランドでプレーするプレーヤーは優遇されている。
でも、なんで同じチームのロナウジーニョを引き合いに出したんだろう。今では世界最強と叫ばれるバルサのなかで、自分はロナウジーニョと同じレベルで評価されたい、という本音だとすれば、心情的にはわからなくもないが。
あっしがよくわからないのは、その発言がどんな効果を持つか、エトオはどこまで理解しているのだろうか。今季も佳境に入りつつありバルサ包囲網はすでに張り巡らされている。チームの不安定さを誘うネタがあれば世界中が飛びつくというのに。こんな時期に自分の国カメルーンのことや、アフリカのことや、自分の名声のことを喋る。
バルサは昨日コパ・デル・レイで敗退したばっかりだというのに(ロナウジーニョが相手選手の足を踏む、という古い悪い癖が出た)。ここで「やっぱり俺がいないと、ジーニョとメッシだけじゃ無理だった」なんて言ったら、それはスゲエ肝っ玉だとは思うが。
カメルーンはW杯予選で敗退したがエトオの信念は強い「アフリカのチームがW杯を優勝してほしい。チュニジアが試合するとき、俺はチュニジアのユニフォームを着て観戦する」。パチパチと拍手したくなる。
だが、チュニジアはグループリーグでスペインと戦う。「俺にとってバルセロナは第二の故郷」みたいなこと言って、どっち応援するんだよ。「カタルーニャはスペインではない」と切りかえしたら大したもんだが。
エトオが理解していないのは、ロナウジーニョは彼に合わせてプレーしているということ。もちろん、それは必要なことだが、ジーニョのセレソンでのプレーと、バルサでのプレーの使い分けは、いまのところ見事だ。
バルサのロナウジーニョがブラウグラナの2色だとすれば、セレソンのロナウジーニョは虹色だ。セレソンではホビーニョ、アドリアーノ、ロナウド、それぞれに出すパスの種類が違うし、守備面でもよりケアしなければならない。
エトオはゴールゲッターとしては申し分ないが、ロナウジーニョのすべてを引き出せるレベルにはいない(むしろメッシの方がいる、怖ろしいアルゼンチン人だ)。MFに対して、それができればエトオは世界1だ。
ロナウジーニョがバルサの一員としてCLで優勝して、セレソンでもW杯で優勝したら、それは史上でも類をみない偉業になるだろう。エトオの口先の選考基準とは比べものにならないほど凄いことだ。エトオが世界一なら、自分の力でカメルーンをW杯に導けばよかった。
「俺がいるから、カメルーンの国民はすべてバルサファンさ」すごい自惚れだな。アフリカを強く思うエトオの気持ちはわかる、だがあっしの意見は、自分にパスを供給してくれるロナウジーニョをダシに使うのはやめた方がいい。
まあFW気質とはそんなもんで、エトオはとくに波乱のなかで成長するタイプなんだろう。

投稿者 fhasebe : 08:59 | コメント (6) | トラックバック
2006年02月02日
TABATA、サントスの10番
今季サンパウロ州選手権のサントスの10番が決まった。
ホドリーゴ・田畑さーん!
ペレの10番を日系人が引き継いだ感動的な瞬間だ!

10番を背中にした写真が無いのが残念!(入手次第、追加でアップしときます)でも、見切り発車でもいいから、アップしたかったあ~
サントスの栄光の10番。王様ペレが着て世界に名を馳せたユニフォーム。
その後ピッタ、ジエゴ、ジオバンンニらが“聖なるシャツ”を引き継いだ。
今季からジオバンニがルシェンブルゴ監督の構想から外れたため、田畑がペレの遺産を譲り受けた。
なんといっても、現役4大監督の一人のルーシャから直々に渡された10番だ。
ブラジルサッカーでセレソンに次ぐ最も「重たい10番」(フラメンゴの10番も重たいが)を背負った男はこれから自分の価値を証明しなければならない。このまま、ブラジル選手権でも10番のまま突入してほしい。
本来なら永久欠番になっていてもおかしくない背番号を着ることは、いかに名誉なことか、本人もこう語っている。
「とんでもないプレッシャーがのしかかるのは分っている。でも、これは自分にとっての夢だった。本当はジオバンニと一緒にプレーしたかった」
「自分がいま10番を貰ったのは、シーズン前からコンディションが出来上っていたから。このまま、この背番号を手放さずにいきたい」

サントスが今季栄光を勝ち得れば、W杯後のセレソンだって夢ではない。ロベルト本郷の現実版になってくれ、頼む!もう、あっしだってサントスを応援するしかない!(サンパウロ州選手権ではね)
小柄にもかかわらず、スバ抜けたテクニックとインテリジェンスで中盤のパスワークを組み立てる。クロスの精度も高い。「自分のスタイルはジエゴに似ている」と言う本人に、マジかよ~と嬉しくなる。Jリーガーで言えば、現グランパスの藤田俊哉に似てる?(あくまでも個人的な好みの範疇ですが)。というか、日本語どこまでできるのかな?
サントスのオフィシャルに田畑さんが活躍した今季サンパウロ州選手権第4節1/22のマリリア戦(3-2勝利)のゴールがストリーミングできます。
田畑さん、全てのゴールに絡んでます。
1点目は自ら技ありヘッド。2点目はエリア前で反転、仲間に供給。3点目はセットプレーから、キーパーの真ん前に落ちるクロスでお膳立て。やるじゃーん!
http://www.santosfc.com.br/arquivos/arq_86_cp06san3x2mar.wmv
「田畑さん」?それとも「田端」、「田畠」?まあ、いいや

投稿者 fhasebe : 09:26 | コメント (17) | トラックバック
2006年02月01日
ブラジリアン・チーム始動
1月のヨーロッパ移籍期間も終わり、ブラジル人選手のヨーロッパ移籍は思ったより少なかった。
国内では州選手権が始まっており、ビッグクラブたちもいよいよ新シーズンに向けて始動している。
いまの段階でチーム準備にもっとも力を注いでいるのが、やはり3月から本格的にはじまるリベルタドーレス杯に参加する5チーム:サンパウロFC、コリンチャンス、インテルナショナル、ゴイアス、パルメイラス(最後の2チームは予選を通過する必要がある)。
昨年(といっても1月半前)、世界クラブ選手権を優勝したサンパウロFCの大成功のあと、どのチームも同じような成果を目指している。中途半端な結果では、サポーターは納得してくれない。
昨年に続き、盤石な補強を続けているのがコリンチャンス。すでに強烈な中盤陣(カルロス・アウベルト、ホージェル、ホジネイ)にサントスから獲得したヒカルジーニョが加わった。FWには若手ハファエウ・モウラを獲得し、さらにビッグネームが期待されている。
我がインテルナショナルも今年は気合いが入っている。チームは昨季完成したベースでほとんど変らない。監督は昨季フルミネンセを指揮したアベウ・ブラーガ。CBにファビアノ・エーレルとダニエウ・マルケスを補強。フェルナンドンとイアルレイが怪我から復帰している。
パルメイラスはレオン体制のもと、昨年から地道にチームを完成させつつある。補強も35歳のエジムンドの復帰に話題が集まるが、ベテラン右SBのパウロ・バイエル、FWエニウトンなど必要な箇所を堅実に強化している。それに、フルミネンセに去ったペドリーニョの代わりに、我がインテルからヒカルジーニョ(別の)を“さらって”いった。チームはいまサンパウロ州選手権で5戦5勝とロケットスタートを切り絶好調である。レオンのチーム作りの手腕は見事だ。
ブラジルのど真ん中の地域にあるゴイアスはいまいち印象的な情報がない。昨年チームで活躍したパウロ・バイエル、ホドリゴ田畑さん、ドド(昨年半ばまで大分)などが移籍。
問題はサンパウロFC。世界一になってから一息ついたと思ったら、FWの4人が続いてチームを去っていった。アモローゾ(ミラン)、クリスチアン(移籍先未定)は契約満期、アロイージオはレンタル期間満了、そしてグラフィッチは違約金を払ってさっさとフランスのル・マン(松井のいる)に移籍。それにシシーニョの穴はすぐには埋まりそうもない。
先週起きたグラフィッチの移籍騒動は話題になった。昨年6月ごろにヒザじん帯の手術をして、やっと世界クラブ選手権に間に合ったのだが、活躍できなかった。今季から彼を頼りにしていたチームの期待を裏切って違約金を払う形でさっさと移籍。ロナウドがインテルを去ったときのケースと心情的に似ている。クラブ会長は「恩知らずな奴め、大したプレーヤーでもないくせに」と吐き捨て、選手は「ご覧の通り、サンパウロFCではそんなに評価されていない、だから移籍した」。昨季からサンパウロFCのシンボル選手の一人になりつつあったグラフィッチの移籍は予想外のダメージだった。
チームは急いで補強を進めており、右SBにマウリーニョ(元セレソン)の名前があがっている。あっしが期待していたレアンドロ・ボンフィンはチームにフィットせず、レンタル元のFCポルトに出戻り。
サンパウロFCのFW陣はいまチアゴとホージェルに新加入のホドリゴ・ファブリ(元セレソン、98年にはレアルに所属)がいる。さらにフルミネンセからレアンドロを獲得。それでもクラブはFWにビッグ・ネームを連れてくるといっている。
噂では、いまサンパウロFCのクラブ施設でリバビリ中のヒカルド・オリヴェイラ(ベティス)との接触が本格化しているという。ディエゴ・タルデーリをベティスにレンタルしているサンパウロFCは、ヒザの手術で今季のリーガ登録から外れたヒカルド・オリヴェイラを使いたいらしい。暫定的な策だが、ヒカルドにとってもW杯メンバーに入るために、ブラジルでプレーすることは良いことだ。でも、サンパウロFCはルイゾンとかアモローゾともこんな感じで安易に契約したから、契約満期になると、慌てて別の選手を探す必要に迫られるのではなかろうか。
サントスFCは昨季のベースを解体。FWルイゾン、クラウジオ・ピッチブウ、ジオバンニ(なんで?)の有名選手を解雇。ルシェンブルゴも厳しいな。さらにパウロ・セーザル、マウロ、バジリオ(ヴェルディ行き)そして現セレソンのヒカルジーニョなど大量に放出。代わりに、GKファビオ・コスタ、MFウェンデウ、マウドナド、田畑さん、ファビーニョ、ルシアーノ・エンヒケ、CBマンスールなどが新加入した。ホドリゴ田畑はジオバンニ、ヒカルジーニョが開けていったトップ下のポジションを競っている最中。
サンパウロ州選手権はルーシャ率いるサントスとレオン率いるパルメイラス、そしてコリンチャンスの三つ巴になる予感がしている。他にも、グァラニなど良いチームが出てくる可能性も充分あるが。
リオでは、フルミネンセがペドリーニョ、クラウジオ・ピッチブウ、フラメンゴがルイゾン、バスコはファビオ・バイアーノ、ボタフォゴがボボと知れた名前が加入した。
ミナス州では、クルゼイロがエウベル(元セレソン)、ガンバ大阪で名を馳せたアラウージョ、ジウ(元ヴェルディ)などが加入。
リオ・グランデ・ド・スウ州では、グレミオが5月ごろにリバウドと契約すると噂されている。はたしてどうなるか。
あ、それにアトレチコ・パラナエンセにマテウスが就任。
まだまだ各クラブの補強は終わってないが、今季に向けて全てのチームがスタートを切った。
インテル2006 (モソローがシュート体勢に、10番はイアルレイ)
