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2004年09月30日

2004年度FIFA年間最優秀プレイヤー、ブラジル人選手でほぼ確定。

今年の受賞者はロナウジーニョでもなくアンリでもなく、マルタだ。女子サッカーではほぼ決まり。マルタは今年のアテネ・オリンピックで銀メダルを獲ったブラジル女子代表の10番、スエーデンの女子プロチームUmea IKでプレーする22歳。

日本でも放送されたオリンピック女子サッカーの試合で見せた華麗なテクニックはまさにブラジリアン・スタイルの真骨頂、女子サッカーでは誰も彼女のドリブルを止めることはできない。

男子に例えると、若かりし頃のジーコの支配力に今のホビーニョの身軽さを合わせた感じがした。なんと今年はイタリアのペルージャから男子チームへの参加オファーがあったらしく、もちろん断ったらしい。女子サッカーの希有な才能で客寄せを狙ったのは、日本人にお馴染みのガウチ会長。

とにかくマルタのプレーはこれからも女子サッカーを面白くしていくに違いない。

ちなみに男子の受賞者は前述の二人が有力視されている。ロナウジーニョの問題はここ一年以上タイトルを獲っていないこと。アーセナルの好調ぶりを見れば、アンリが有力と認めざるをえない。ブラジルのアベック受賞になれば最高だが。あと監督もフェリパォン(ポルトガル代表監督)もノミネートされるかもしれない。

女子サッカーの絶対的な存在になりつつあるマルタ
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2004年09月29日

スポット・ニュース

セレソンの正ボランチ、ジウベルト・シウバ招集見送り。背筋を痛めているらしくアーセナルでも一ヶ月は安静を強いられている。代わりにパルメイラスのボランチ、マグラォン(写真下)が招集された。これで国内選手は二人となった。代表は来週の10月5日からリオ・デ・ジャネイロ州テレゾポリス市グランジャ・コマリ合宿所に集まる。

サンパウロFC圧勝。昨日行われたのブラジレイロン33節、対パイサンドゥとの試合で今年最大のゴール数をあげ7対0と圧勝した。チームは暫定4位に浮上し、再度リベルタドーレス杯の参加権が見えてきた。

爆弾の押し付け合い。当初の予想では、昨夜のCL第二節レアル対ローマ戦は強豪同士によるサッカーの祭典になるはずだった。しかし今となっては勝った方が泥沼から脱出できる“悪夢の押しつけ合い”になってしまった。結果は周知のとおりレアルが2点ビハインドを4対2と逆転し劇的な勝利をあげたが、試合をテレビで観た限り、それはレアルのメリットというよりも(ラウルの献身的なプレイには感心したが)ローマが勝っているのに引いて守りに入った(やれやれイタリア・スタイル)おかげだといえる。レアルの守備は全くなっていなかった。

ブラジル、アルゼンチンに勝ちサッカー金メダルを獲得。ただしパラリンピックの5人サッカー種目での出来事。どんな条件であれ、アルゼンチンに勝って、金メダルを手中に収めるのは最高の栄光だ。
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2004年09月28日

リバウド、ギリシャで再出発

近年ブラジルが輩出したスーパークラッキ、リバウド(本当はヒヴァウドと発音する)がギリシャのオリンピアコスで再始動。さらにセレソンへ復帰する決意をサンパウロのサッカー専門誌ガゼッタ・エスポルチーバに語った。

02年W杯ではロナウドとともに優勝の原動力となったものの、その後ACミラン、クルゼイロなどに移籍するが低迷を続け、今年は引退まで噂されたが今季ギリシャのオリンピアコスとサイン。あの尋常でないプレーが復活するのか、また期待がかかる。

JB紙のトスタンによれば、リバウドは他のトップ・プレイヤーのように、自分のイメージ作りを気にするということがなく、彼はシャイで独自の感覚を持っている。確かにミズノのプロモで来日してTV出演したときも言葉少なく静かな印象を与えた。

そんなリバウドがボールを持つと見せるあの執念のミラクル・プレーは他のどの選手とも比較できない、ブラジル人の想像すら超える。02年W杯ベルギー戦でみせたあの胸トラップしたボールを、わざわざ自分の背後に回し、振り向きざまのシュートで決めたあのゴールは誰も予想しなかったプレーだ。ペレやジーコだってあんなプレーはしない。

98年W杯のデンマーク戦でのゴールやバルセロナで量産した数々の芸術ゴール(どの試合かは忘れたが、でかいロングパスを相手エリア内で受け、ファースト・タッチでボールを切り返すとともに相手DFの頭上を超え、セカンド・タッチでダイレクト・シュートを放ったプレーなど)は現代サッカーの可能性をもう一度考えさせてくれる美技だった。

トスタンいわく「トップ・プレイヤーは通常次のプレーを予想しているものだが、リバウドはその場、その場で瞬間的に次の展開を見出す特異な才能をもっている」まさに、そのとおりの印象を受ける。だからリバウドは誰とも比較できないのだろう。

そんな地味でクセがあり、常にマスコミの批判の的となるリバウドも02年W杯優勝、99年FIFA世界最優秀プレイヤー受賞(当時はバチストゥータ、ベッカムと競う)、他にもブラジルやスペインのリーグ制覇とサッカー選手としての頂点を極めることができた。何もいまさらセレソンへ復帰しなくても良いと思うが。

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2004年09月27日

パヘイラの言い分は「国内クラブ支援策」

ブラジル南部Zero Hora紙の記事によると、パヘイラ監督は今回の招集についてブラジル国内でプレーするフィールド・プレイヤーを呼ばなかった理由として「セレソンに呼べば、すぐに海外クラブと契約してしまう。いま国内リーグは大詰めを迎えており、ここで主要選手が抜けると困るはずだ」

彼が言うとおり、ここ8ヶ月で新たにセレソンに招集した7人の選手、ニウマール(インテルナショナル→リヨン)、ヴァグネル・ラブ(パウメイラス→CSKAモスクワ)、ディエゴ(サントス→ポルト)、ヘナト(サントス→セビーリャ)、マイコン(クルゼイロ→モナコ)、クリス(クルゼイロ→リヨン)、グスターボ・ネリ(サンパウロ→ブレーメン)。他にもアレックス(クルゼイロ→フェネルバフチェ)やルイス・ファビアーノ(サンパウロ→ポルト)等は今年セレソンでプレーするチャンスをもらい、そのおかげで海外クラブに移籍していった。パヘイラいわく「ブラジル代表というブランドは海外クラブの購買欲をあおる」。

しかし今はヨーロッパ移籍市場は閉鎖中で、選手の流出の心配はない。ここに来て弁明めいた解説に、国内選手はもう眼中にないという意図があるのではないか。しかし週末のヨーロッパ各リーグでセレソン・メンバーの数人が負傷で途中交代している(フランスのジュニーニョ、バルサのエジミウソンのように)、万が一、招集選手の交代を余儀なくされたとき、パヘイラの真意がわかる。

フッチ・ブログ的には、ジュニーニョ・ペルナンブカーノが負傷でプレーできない場合、海外プレイヤーではジュリオ・バチスタあるいはディエゴ(ポルトでまだレギュラーに定着しておらず微妙)が有力で、そうでなければ国内にいるホビーニョを呼ばなければ世論は納得しないだろう。
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投稿者 fhasebe : 20:53 | コメント (0) | トラックバック

2004年09月26日

ホビーニョをW杯に連れて行け!

ブラジル国内の関係者から、今回のセレソン招集リストについて一つの論争が発生した。論争というよりも抗議といった方が適正なのだが、現在、国内ベスト・プレイヤーであるホビーニョをなぜ呼ばないのか、といったクレームだ。
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今年のブラジル選手権で首位争いを繰り広げるサントスの攻撃の要であるホビーニョは、ACミランのカカが復帰したことによって、招集リストから外れた(ブラジルでは“冷蔵庫に残された”という表現を使う)。

サントスの監督レオン(いつのまにか)は「なぜホビーニョほどの才能がカカの代替選手でしか呼ばれないのか?」と漏らせば、ブラジルで最も影響力のあるJB紙のトスタンは本日のコラムで「セレソンの攻撃はトップの三人にまかせっきり、ボランチは上がれないから、両SBが封じられれば誰が後方から仕掛けるのか?中盤の左右からドリブルで攻撃に転じることができる選手に、例えばホビーニョがいる、彼は両ウィングの役割をこなせる。そもそもパヘイラ監督は3つのボランチのポジションに6人も選手を呼ぶ必要はない」とごもっともな意見を展開していた。

どうやら国内の至宝ホビーニョをW杯に連れて行く“運動”が勃発したようだ。フッチ・ブログ的にはホビーニョはセレソンで脚光を浴びる必要はない。ひっそりとブラジル国内でその“芸術を魅せる”だけで、それで満足だ。

投稿者 fhasebe : 12:45 | コメント (0) | トラックバック

2004年09月25日

セレソンのポジション争い

今の代表リストの顔ぶれを見ると、前回W杯から殆ど変わっていないようにみえる。しかしタレント王国ではすぐにレギュラー選手に取って代わる新しい才能が出現することを忘れてはならない。

セレソンでのポジション争いに関しては無数の専門家たちが論議を繰り広げており、ここではそれら意見に沿って、フッチ・ブログ独自の見解もまじえながら紹介してみる。

現在、不動のレギュラーとされるのはFWロナウドを筆頭に、SBカフーとロベカルの3人だけだといえる。FWロナウジーニョ自身は不動だが、彼のためのポジションがはっきりしていない。両SBバックに関する最大の不安要素は周知のとおり年齢だ。2年後のW杯ではカフーは36歳、ロベカルは33歳になる。二人がW杯に出るにしても、補充要員は不可欠だ。

CBは二人、ルシオとホッキ・ジューニオルが相変わらずのレギュラーだが、ルシオは最近ケガが多く、フアンの台頭が著しいため3人の間で競争が生じている。エジミウソンはボランチにコンバート(セレソンでもバルサでも)された。

3ボランチはジウベルト・シウバが真ん中で左にゼ・ホベルト、右にジュニーニョ・ペルナンブカーノ。ここにヘナト(セビーリャ)、エヂミウソンが入れ替わる可能性がある。ユーベのエメルソン、マンUのクレベルソンらがいまのところ外れている。

FWは3人で、ロナウドを1トップとした三角形が理想だとパヘイラ監督はいう。他の二人はロナウジーニョとカカで決まりだと誰しも考えるが、これが難しい。なぜなら、この3人が揃えば機能するというわけでもなく、4月の南米予選パラグアイ戦と5月のフランスとの親善試合のドローなどが良い例で、実のところ三人が揃った時いまだ1得点も上げていない!というデータがある。

変わって、三角の一角にアドリアーノ(ボリビア戦)、ルイス・ファビアーノ(ハンガリー戦)、アレックス(コパ・アメリカ)、ジュリオ・バチスタ(カタルーニャ戦)など“黒子”が加わったときが最高の出来となる。これにはパヘイラ監督も本当に頭を悩ませている。贅沢な悩みに違いないが。

気がかりなのは、ロナウジーニョがバルサでまったくディフェンスをしないことだ。セレソンではそうはいかないし(ロナウドがいるから)、グレミオ時代はそれなりに守備をしていたのに、いつのまにか守備意識が怠慢になっている。カカはミランでがんがん鍛えられているから安心だ。

あと2年で何が起きるかわからない。W杯の経験では大会前に完成したチームは相手に読まれやすい(前大会のアルゼンチンやフランスのように)。最後まで波瀾万丈があってこそ強いセレソンが誕生するのだ。
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投稿者 fhasebe : 21:16 | コメント (0) | トラックバック

2004年09月24日

9/23、パヘイラ監督セレソン・メンバー招集

パヘイラ監督は来月9日のベネズエラ戦(アウェー)および13日のコロンビア戦(ホーム)に行われるW杯南米予選のメンバーを招集した。今回はブラジルサッカー連盟CBFとACミラン、バイエルン・ミュンヘンの2クラブとのいざこざの影響で呼ばれなかった選手達も今回は呼ばれた。

リストは以下のとおり:
GK:ジーダ(ミラン)、ジュリオ・セーザル(フラメンゴ)
SB:カフー(ミラン)、ホベルト・カルロス(レアル)、マイコン(モナコ)、マックスウェル(アヤックス)、
CB:ルシオ(バイエルン・ミュンヘン)、フアン、ホッキ・ジューニオル(バイエルン・レバークーセン)、ルイザォン(ベンフィカ)
MF:ジウベルト・シウバ、エドゥ(アーセナル)、ゼ・ホベルト(バイエルン、ミュンヘン)、カカ(ミラン)、エヂミウソン(バルセロナ)、ヘナト(セビーリャ)、ジュニーニョ・ペルナンブカーノ(リヨン)、アレックス(フェネルバフチェ)
FW:ホナウジーニョ(バルセロナ)、ホナウド(レアル)、アドリアーノ(インテル)、ルイス・ファビアーノ(ポルト)

ブラジルでプレーする選手は補欠GKジュリオ・セーザルただ一人だけ(もしレギュラーにでも成ろうものなら、即“異人さんに連れらていく”だろう)。両サイド・バックの補欠であるベレッチとグスターボ・ネリが呼ばれず、オリンピック世代のマイコンとマックスウェルが呼ばれた。マックスウェルは初招集。ジュリオ・バチスタ、ホビーニョらは呼ばれていない。当ブログ的には、FWの最後のオプションとなるが、ルイス・ファビアーノの復活に期待する。

今回の招集では予想どおりACミランから3選手、それもセレソンのレギュラー格の3人が呼ばれている。今更ながら、チームが本調子でないミランの懸念も分からなくもない。ミランのアンチェロッティ監督はカフーはもう若くないのだから(ヂーダも若くない)、いい加減ほかの選手を使ってくれ、と呟いているだろう。バルセロナのベレッチが呼ばれなかったことについての言及が無かったが、パヘイラ監督はどうやらバルサとは、ミランとのような失敗を繰り返したくないという魂胆が伺える。

いずれにしてもW杯出場がかかった重要な2試合のための選手リストであり、ここで活躍した選手は2年後のドイツ大会にまた一歩近づくのである。

投稿者 fhasebe : 08:48 | コメント (0) | トラックバック

2004年09月23日

ガヒンシャ、ピッチを舞うチャップリン(その1)

ブラジル・サッカーを一つの長編小説として想像したとき、ストーリーの主人公を誰にするかは人それぞれだろう。ペレはブラジル・サッカーの最大のシンボル、勝者の象徴であり、世界的な名声を得ている。でもブラジル中が愛し、どうしょうもなく“ブラジル臭い”プレイヤーをあげるとすれば、やはりガヒンシャだろう。

ガヒンシャはペレより一つ上の年代のプレイヤーで、セレソンの現TDザガロと同世代の、ちょうどブラジル・サッカーが世界の頂点に登りつめた50年代から60年代にかけて活躍した天才だ。

今では世界中の選手がやってのける“またぎフェイント”を1958年スエーデンW杯で世界にお披露目したのも彼だといわれる。ガヒンシャのドリブルの特徴は、体はある方向に向かい、ボールは違う方向に抜けていく、それもタイミングが独特で、一度ピタッと静止して、次の瞬間スッとやってのける。相手DFはガヒンシャがこっちに来ると思ったその時、あっちに行ってしまっている。

このドリブルこそブラジル・サッカーの一つの神髄であり、これだけサッカーがグローバル化されても他の国の選手が試合でやっているのは見たことがない(日本の小野選手は近いものをやっているが、たぶんマラドーナからの影響ではなかろうか)。ブラジルでも誰でもできるわけではない、現在これを完璧にできるのはフラメンゴのフェリッペ、ベティスのデニウソンあたりだ(バスケで若き日のマイケル・ジョーダンも、手を使ってだが、似たような抜き方をしていた)。

ガヒンシャに関する逸話は事欠かなので、何回にも分けて情報を提供していきたい。

1962年チリW杯決勝対チェコ戦でドリブルに入ろうとするガヒンシャ。
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投稿者 fhasebe : 14:59 | コメント (0) | トラックバック

ブラジルのお宝物

ブラジルで話題になった。9/21世界で最も有名なオークション・ハウス、ロンドンのクリスティーズで、1958年スウェーデンW杯決勝でペレが着た青色の代表ユニフォームが10万5千ドルで競り落とされた。

他にも、ホマーリオが94年の決勝で着たシャツ、62年チリ大会の決勝でジャウマ・サントスが着たシャツなどが数千ドルで落札された(他にもバッジオが94年W杯決勝でPKを外した時着ていたシャツが5千ドル)。2年前の競売では、ペレが70年メキシコW杯の決勝で着ていたシャツが30万ドルで競り落とされた。ここで一息。

で、ブラジル側の所有者が手放したのは事実だが、一体誰が何のためにこれらのシャツを独り占めにしたいのか。なぜ、世界中の人々がこうした物品をみて、テレビ放映のない時代のW杯はどうだったのかを想像し、昔の功績を記憶できるようにしないのか。今のサッカーは歴史までカネさえ払えば買えてしまうのか。

カネ、カネ、カネ。一番高い金を出せる者が喜びを独り占めできるオークションは今のサッカーの象徴といえる。

本当に言いたいのは、ブラジルの貧しい庶民はもうペレがW杯で着ていたシャツを目の当たりにできないのか。彼等にこそ権利があるというのに。

まあ、ジュール・リメ杯を夜盗にドロンされた国民には文句を言う権利はないと言われれば、言い返しようがないが…ジュール・リメ杯は、ルパン三世の映画のようにコレクターの手に渡ったのではなく、純金目当てに溶かされたという悲しい噂がある。

ペレとジュール・リメ杯。カップは今はレプリカがあるだけ、ペレのプレーは永遠に人々の記憶に残ってほしいものだ。
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2004年09月22日

パヘイラの実験

南米予選でいまのところ首位を走り「徐々にW杯行きの切符が見えてきたパヘイラ監督は少しずつチーム戦術のバリエーションを実験しているように思える」とJB紙のトスタンは言う。とくに今回予告したプレッシング・スタイルは、アルゼンチン代表がスリートップを使って有効にしかけていた戦術(ビエルサ辞任後はどうなるのか未定)をブラジル風にアレンジしようとしているようだ。だが、FWの選手に有機的なマーキングを求めることは大変な修練を要し、とくにブラジルの伝統的な1トップはマークをしない(現在はロナウド)ためブラジルのマスコミはこぞって懐疑的だ。

プレッシング戦術が必要なのは、現在南米の多くの中堅チームは4-4-2の布陣をとり最終ラインと中間ラインを思いっきり下げ超守備的に構え、前線にはスピーディなテクニシャンを二人置くという戦術をとっており(パラグアイ代表や今年リベルタドーレス杯覇者オンセ・カルダスのアウェー・スタイルが代表的)、これを打開するのは至難の技とされているからだ。パヘイラ監督は、このようなチームに対し、相手陣でボールを奪って崩していく戦術をセレソンにも用意しておきたいのだろう。

世界でこれができたのは、ビエルサが率いていたアルゼンチン代表だけのような気がするが、同時にこの戦術を用いることの弊害もあるように感じる。その一つは、トスタンが言うように「中盤までも前かがみになるため、裏にスペースができやすい、技術の高いMFならこのプレスをかいくぐってビッグ・チャンスを何度も作り出せるだろう」。これは今年の南米予選アルゼンチン戦の前のコメントで、忘れてはならないのは“技術の高いMFなら”と念を押していることで、彼はたぶんカカまたはアレックスのことを指していたのではないだろうか。

ドイツW杯南米予選の次節は10/10アウェーのベネズエラ戦だが、はたしてパヘイラ監督がうたう戦術バリエーションのお披露目となるだろうか。

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セレソンもプレッシング戦術?

9/5の南米予選ボリビア戦ではセレソンの一つのプレイ・コンセプトが試されるはずだった。ボリビアが超守備的に来ることを予想して、パヘイラ監督はボリビア・サイドでプレスをかけ相手を押し込めることを会見で明言していた。

この新しい戦術スタイルのお披露目はロナウドが開始48秒で先制ゴールを決めたためご破算となった。ボリビアは大量失点を心配しつつも攻撃することを余儀なくされたからだ。結果は周知のとおり3-0でブラジルの勝利。
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2004年09月21日

ブラジレイラォン、サントスとアトレチコ・パラナエンセが首位争い

日曜日9/19に全46節のうち31節を消化したブラジル選手権の首位を行くのはサントスとアトレチコ・パラナエンセ、ともに勝ち点58。3位にはサン・カエターノとゴイアス、ともに52点。5位にサンパウロで50点。優勝チームが決定するにはまだ2ヶ月以上の戦いが必要だが、予想どおりの活躍のサントスに比べ、アトレチコ・パラナエンスは意外にも安定した強さを見せている。

アトレチコはブラジル南部パラナ州のチームで、知名度は低いが2001年のブラジル選手権ですでに優勝している、ここ数年で強豪となったチームである。

アトレチコのチーム・カラーは赤・黒(Rubronegro)で一見、ACミランと見間違うほどだ。主要選手は昨年U20世界選手権優勝メンバーのFWダゴベルト、得点王争いに加わっているウォシントンなど。
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2004年09月20日

もう限界…

「もうコイツらとは一緒に仕事できん!」カマーチョ監督が辞表を出した。土曜エスパニョール戦で破れてからチームのリーダー格選手のラウール、ロベカルとサルガドを集めチームの今後について話し合いをしたと地元紙が報じた直後だった。察するに、レアルの選手陣はカマーチョに不満をぶちまけたのだろう。

結局、カマーチョのコワ面スタイルは初めから選手に受け入れられていなかった。レバークーセン戦での選手達のつまらなさそうな表情を見ればよくわかる。このエゴのぶつかり合いに「レアルの選手達はお金が好きな犬だ」とあのマラドーナまでもお怒りの様子。

リーガは次節が水曜日にあるため、ペレス会長がカマーチョの辞表を受理すればレアルは臨時の監督をたてる必要があるが、いずれにしても、その後これだけデカイ看板(とトラブル)を背負う監督をどこから見つけることができるだろう?ひょっとして、この前あそこの代表監督を断ったあの人だったら、凄いニュースになるかも。

あとアイマール肉離れで3週間離脱、何とここ1年で7回目(!)の怪我。何か憑いているのだろうか?昨年のリーガ優勝メンバーから外れ、コパ・アメリカ不在、オリンピック優勝代表から外れ、ついでに日本遠征チームにもいなかった。

投稿者 fhasebe : 20:56 | コメント (0) | トラックバック

ファヴェーラ発動!

ブラジル一のヤンチャFWでブ男のルイス・ファビアーノは、
日曜日ポルトに移籍後初ゴール!でも試合は2-2の引き分け。

ルイス・ファビアーノ発動!
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2004年09月19日

ジュニーニョ・ペルナンブカーノ、円熟の指揮者

Antonio Augusto Ribeiro Reis Júnior、この長ったらしい名前の終わりを取ってJuninhoで、ブラジル北東部ペルナンブーコ州ヘシフェ市(リバウドも生まれた美しい海岸都市)生まれからPernambucano:ジュニーニョ・ペルナンブカーノ、1975年生まれ、92年17歳で地元Sport Recifeでプロデビュー、95年にリオのバスコ・ダ・ガマに移籍してから97年ブラジル選手権優勝、98年リベルタドーレス杯優勝。2001年からフランス・リヨンに移籍、初年度から続けて3年連続フランス・リーグ優勝。

それまでのリヨンはリーグ1(国内リーグ)を一度も制覇しておらず、ジュニーニョは初年度から中盤の指揮者としてチームを率いて、あれよあれよのリーグ3連覇へと導いた。

ボランチの位置から相手エリアラインまでを支配においた頭脳的な動きは、緩急自在であり、あらゆる位置からゴールを狙える右足は、フランス人があのプラティニと比較するほどだ。今年もリヨンを率いてリーグ4連覇と初のCL優勝を狙う。

ブラジル代表歴はU-21に選ばれたことがあり、2001年から徐々にセレソンに招集されはじめるものの、01年コパ・アメリカでの惨敗、02年W杯南米予選での低迷期と重なり、02年W杯メンバーには呼ばれなかった。しかしその後もフランスで安定した好プレーをみせ、ヨーロッパ・シーンで評価が高まるにつれ、今年5月、パヘイラ監督のもとセレソンの中盤トリオ(ほかはゼ・ホベルト、ジウベルト・シウバ)のレギュラーに定着している。ゼ・ホベルトと二人でセレソンの攻守の要となる。

現在29歳。体格的に恵まれてはいないが、その類希なるボール運びの技術は日本のサッカーファンにもぜひ注目してほしい選手だ。

バスコ時代のジュニーニョ
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2004年09月18日

ショート・ニュース

ホマーリオのさよならゲーム、アメリカのロスで計画段階。94年W杯メンバーの他にもロベルト・バッジオやストイチコフなどを呼ぶ予定。ホマーリオのアイデアに対しブラジルサッカー連盟CBFは今のところ正式なサポートを表明していない。

ミラン、カカの契約2年延長、給料も倍増か。セリエAで2シーズン目を迎えるカカは今季はティフォージのプレッシャーの的となる。ミラン・フロントも活躍を期待して契約を2009年までの2年延長を条件に、基本年俸を150万ユーロから300万ユーロに倍増したとガゼッタ・デロ・スポルト・サイトにある。

アドリアーノは皇帝。ミラノのもう一つのチーム、インテルでは、ヴィエリに変わって絶好調のアドリアーノが新しい攻撃の要になりつつある。ティフォージは彼のことを、ローマ皇帝アドリアヌスにちなんで、“L’imperatore”(皇帝)の称号を与えたそうだ。

UEFAチャンピオンズ・リーグは、その重要性、経済性から、各チームは国内戦以上に必死に戦う。「おかげで殺人タックルやなりふり構わないプレイのオンパレードだね」と、オ・グローボ紙のコメンテーター、カラザンスのことば。

ニウマール、リヨンで好スタート。ブラジルの新星FWニウマールは先週のフランス・リーグ、レンヌ戦で後半74分に入り2得点、今週はCLのマンチェスターU戦、後半65分に投入されゴールは奪えなかったもののゴール・ハンターの存在を示していた。それにしてもジュニーニョPは素晴らしいコンダクターだ。

インテルナショナル時代のニウマール
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2004年09月17日

1970年、W杯メキシコ大会優勝チーム

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写真左から
上:
カルロス・アウベルト(右SB、キャプテン)、ブリット(CB)、ピアザ(CB)、フェリックス(GK)、クロドアウド(MF)、エヴェラウド(左SB)、ザガーロ(監督)
下:ジャイルジーニョ(W)、ジェルソン(MF)、トスタン(FW)、ペレ(MF)、ヒベリーノ(MF)

投稿者 fhasebe : 10:26 | コメント (0) | トラックバック

ホビーニョ、ペレを感涙させた少年

逸話では、8年前のある日ペレがサントス少年部の練習を見に行ったとき、一人の痩せた黒人の少年がボールを持ってドリブルをしていた。その姿に、“サッカーの神様”は小さいときの自分の姿が重なったという。「まるで小さい頃の自分に会ったようで、つい涙ぐんでしまった」

2000年、ホビーニョはペレと同じく16歳でサントスのトップ・チームに加わる。2002年ブラジル選手権優勝。コリンチアンスとの決勝戦で見せた数々のスーパープレイ(連続8回のまたぎフェイントなど)は永遠にブラジル・サッカー史に残る。

それから「ホビーニョは新しいペレだ、いや新しいガヒンシャだ」といった論争が生じた。

いずれにしてもホビーニョが相手ディフェンダーを抜いていく様は見事で、1人、2人と、あっという間に相手をかわしていく。いずれ、セレソンのどのポジションに入れるべきか、これもまた物議をかもすだろう。

ホビーニョは現在20歳だが、まだもう少しブラジルに居てどっぷりとブラジル流を経験し、自分のプレイ・スタイルを完成して欲しい(難しいと思うが)。その後はヨーロッパに行って思う存分、向こうのガチガチDFを“ひん曲げ”て欲しい。

ホビーニョの成長はすべてのブラジル人の楽しみなのだ。
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投稿者 fhasebe : 09:42 | コメント (0) | トラックバック

2004年09月16日

レアル・マドリードの憂鬱

完膚無き敗北。これがレアル・マドリード側から見たCL初戦(9/15、ドイツ・レバークーセン市バイアレナ球場)バイエルン・レバークーセン戦での3-0の敗北の捉え方だろう。レバークーセンからすれば、すべての選手が完全に役割をこなした完璧なゲームだった。

ブラジル視線からすれば、セレソンのFWロナウド対CBの二人ロッキ・ジュニオールとフアンの対決は二人のCBがFenomenoを完全に抑えた結果になった。

実のところロナウドは一度たりともロッキ・ジュニオールを抜けなかった。ロッキ・ジュニオールのブラジル国内での低評価を考えれば、これは予想外なことだ。フアンは見るたびに何かクレバーさを感じさせ、大物の片鱗が伺える。

それよりもジダンの存在感の無さには愕然とした。ロベカルはセレソンでも最近めっきり攻撃参加していないし、あとDFサムエルはボールではなく相手のふくらはぎばかり蹴っていた。

レアルは「有名選手だけ集めても良いチームは作れない」という教訓の見本のようだ。

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2004年09月15日

ビエルサ辞任とセレソン

現在ドイツW杯南米予選の首位を競うライバルの監督辞任はブラジルでも反響を呼んだ。アテネで優勝したばかりのアルゼンチン・チームは今後(未来永劫に)ブラジルにとって驚異の存在であった。

はっきり言えば、ビエルサ率いるアルゼンチン代表は現状のセレソンよりも戦術的に上だったのではないか。今年7月、ブラジル・ミナス州で行われた南米予選のホーム試合とコパ・アメリカの決勝戦でそれは明確だったように感じる。ただ両試合ともセレソンが勝利できたのはブラジリアン・プレイヤーの能力がズバ抜けている為ではなかろうか。

なぜブラジル人がビエルサのアルゼンチン代表に敬意を払うのか?それは、彼の仕事が独創的で、誰の真似でもなく彼の才能が作り上げたチームだから。これは02年W杯以前からの評価である。

セレソンは戦術面でもお隣のビエルサ代表に勝ることができれば、文句なし世界最強の代表チームだと胸を張っていえた。だが、その機会はもう来ない。残念な面もあるが、安堵感もある。これでクーペル監督でも就任すれば、アルセンチン代表は世界で最も攻撃的なチームから最も守備的なチームに一変するかもしれない。アルゼンチン代表とは来年6月の南米予選第15節(全18節)ブエノス・アイレスで再度激突する。

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El loco勇退

9/14、アルゼンチン代表監督マルセロ・ビエルサが突然の辞任を表明し、サッカー界に衝撃を与えた。1998年アルゼンチン代表監督就任以来、2000、2002年コパ・アメリカ、2002年W杯などで優勝を逃すも、今年のアテネ五輪で南米国初の金メダルに輝く。

通称”El loco(キチガイ)”の辞任は様々な節があるが、本人はこれ以上代表を率いる気力がないとのこと、おそらくオリンピックでタイトルを獲ったたことに一つの区切りを感じたのではなかろうか。

世界で最も独創的な監督といわれ、その指導は気の遠くなるほど細部までにこだわることで知られる。一度、ACミランのプレイ・スタイルについて仕事仲間と議論になり、32本の試合テープを通しで観て持論の正当性をアピールしたという逸話まである凄まじい執念の持ち主。

後任には、元ボカのカルロス・ビアンキ、あるいは元バレンシア、インテル・ミラノのエクトル・クーペルの準で有力とされる。
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2004年09月14日

ジュリオ・バチスタ

1981年、サンパウロ生まれ、23歳。ブラジル代表、ポシション攻撃的MF,2000年にサンパウロFCでデビュー。03年からセビーリャに移籍、初シーズンで20ゴール。地元セビーリャではLaBestia(化け物)の愛称?でよばれる。サンパウロ時代ではカカ(現ミラン)、ルイス・ファビアーノ(現ポルト)などとチームメイトだった。
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ニュータイプのFW

セレソン・バルサ論争はさておき、問題のバルサ対セビーリャ戦の録画放送を観て、セビーリャのジュリオ・バチスタはひょっとするとセレソンに居場所を確保するかも知れない、と思った。

あのガタイにスピード、足技、マーキング・センス、スタミナ。バルサのプジョル選手の激突にビクともしない。ちょっと、これまでセレソンのFWに無かったタイプで、トップやトップ下ができディフェンス・センスがある。パヘイラ監督が理想とするアタッカー像に近いのではないか。何気なく最近のセレソンの試合に途中出場している。

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2004年09月13日

ヒカルド・ゴメス

リオ出身、40歳、現役時代はCB、フルミンセ、ベンフィカ、パリSG。ブラジル代表(ドゥンガの前の代表キャプテン)90年イタリアW杯出場。1996年パリSGで早々と監督に転向、2004年アテネ・オリンピックのブラジル代表監督を務めるも、南米予選(2枠)で敗退。

今季ブラジレイロンではフルミネンセの監督を務めるも8月に選手グループとのイザコザが原因で解約される。現在フラメンゴの監督。今年ブラジルで最も非難の的になっている監督の一人。

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リオの伝統の一戦、Fla×Flu(フラ・フル)

9/12日、ブラジルはリオのマラカナン・スタジアムでフラメンゴ対フルミネンセの一戦が行われた。これがリオ・デ・ジャネイロ州で最も伝統のあるクラシコとされる。大衆のクラブ、フラメンゴと中流階級のクラブ、フルミネンセの対決なのである。

結果はフルミネンセが2対1で勝利した。勝ち越しゴールは日本の人もご存じエジムンド、勝利の雄叫びをあげながら「あいつには(敵チーム、フラメンゴの監督ヒカルド・ゴメス、3週間前まではフルミネンセの監督でエジムンドをスタメンから外していた)死んでも負けたくなかった、ざまあみろ」と記者陣を相手に(相変わらず)争いの種を撒き散らしていた。

ちなみにフルミネンセのもう一人のベテラン問題児ロマーリオは前日の練習を休んだため登録リストから外されている。
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論争の行く末

この各国サッカー協会とヨーロッパ・クラブの戦いはまだ始まったばかりで、ますます激化していくに違いない。特に南米のブラジルとアルゼンチン代表はほとんどのヨーロッパ主要クラブに選手がおり、この2代表が批判の的になっている。ヨーロッパ主要クラブ集会(G-14)は昨年南米サッカー連盟(Conmebol)と紳士協定を結び、なかでもヨーロッパ大陸以外で行う親善試合(もちろんFIFA指定日)で自クラブの選手を招集に応じさせるか否かについてクラブが決定権を持つという条件があるそうだ。

つまり、日本代表が日本でブラジルやアルゼンチン代表と親善試合を組んでも、クラブ側の拒否でビッグ・プレイヤーが来ない可能性があるということだ(まあジャパン・マネーの影響力も大きいが)。その約束がセレソンのハイチでの親善試合やアテネ・オリンピックに出場したアルゼンチン代表のオーバー・エージ枠の招集方法で反故された形となった。これがG-14の感情を逆なで臨戦状態を招いた原因である。

一方で、リオ・デ・ジャネイロのオ・グローボ紙コラムニスト、カラザンス氏は「このG-14と南米協会がFIFAを飛び越えて協定を結んだことこそ間違いではないか」と指摘する。

セレソンへの弊害
ロナウジーニョの件はともかく、今回のドイツ代表との親善試合とその前のW杯南米予選ボリビア戦で、セレソンはGKヂーダ、DFルシオ、SBカフー(セレソンの現キャプテン)、MFゼ・ホベルト、カカ(つまりACミランとバイエルン・ミュンヘンの選手)という02年W杯メンバーで、これまでの予選でレギュラーを務めてきた5人の選手の招集をあえて避けた。彼らの不在がチームにマイナスだったことは言うまでもない。

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ビッグ・プレイヤーとカネ

確かにバルサ側の言い分は正当である。しかしそれはバルサというクラブ側から見た場合で、ブラジル代表から見た場合は、ロナウジーニョはいかなる試合にも不可欠であり、なんと言っても本人の意志で試合に出たのである。

バルセロニスタの言い分は、ロナウジーニョは今季二節目だというのにリーガでまだデビューせず、その間、ブラジル代表で2試合出ている。彼の給料はバルサが払っているのに、なぜクラブが損をしなければならないのか。

では、給料を払っていないセレソンは彼を招集してはいけないのだろうか、ロウナウジーニョという才能を育み、世界に輩出したセレソンのためにFIFA試合日(リーガ試合日ではない)に彼は祖国を代表してはいけないのか。

そもそもヨーロッパ・クラブのスカウトはあらゆる世代のブラジル代表に目を光らせ、隙あらば選手を引っこ抜き、欧州市場で転売し、大金を稼ぎだしている。そのビジネスの素である才能をはじめに見出したのは誰か。お金を払えばすべて我が物なら奴隷制時代の人身売買と同じだといえる。

結局、このテーマはこうした極論へと導くのである。
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ドイツとの親善試合の波紋

9月8日、ベルリンで行われたブラジル対ドイツの親善試合は両チーム仲良く1×1の引き分けに終わったが、ピッチ外ではブラジル・サッカー連盟CBFとヨーロッパ・クラブとの間でまた一悶着が生じた。

今度はバルサがロナウジーニョの起用に抗議し、ライカールト監督は会見で、ロナウジーニョはまだ足首のケガから回復しておらず、公式戦ならまだしも親善試合に出る必要はなかった、とパヘイラ監督を名指しで批判した。結局ロナウジーニョは3日後のリーガ第二節カンプノウでのセビーリャ戦を欠場している(3日後に控えるセルティックとのCL初戦のために温存)。
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FWの起用法

Jornal do Brasil紙の名コメンテーターであるトスタンによると、セレソンではFWを一人だけ置くのが伝統的なスタイルだという。トスタンとは、知る人ぞ知る1970年メキシコW杯を優勝したセレソンの1トップだった。

思い出せば、82年W杯のセレソンではセルジーニョ(当時サンパウロFC)、94年W杯はロマーリオ、98年、02年W杯はロナウドだった。1トップの仕事はただゴールをすること、相手をマークするために戻る必要はない。

今回のドイツとの親善試合ではボリビア戦に引き続きロナウドとアドリアーノのツートップが試されたが、試合後、パヘイラ監督は「やはり前線にFWが二人残るのは守備面で良くない」とこのフォーメーションについて難色を示していた。

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2004年09月12日

9/11いよいよセリエA開幕

いよいよイタリアのカルチョ・シーズンが始まる。

下馬評では、相変わらずミラン、インテル、ユベントス、ローマの4チームが優勝候補とされる。

ブラジル人にとってはミランのカカ、インテルのアドリアーノの二人の活躍を注目したいところだ。この二人はブラジル代表のスリートップの一角を争うライバル同士でもある。他のライバルはバルサのロナウジーニョ、セビーリャのジュリオ・バチスタ(バプチスタとは言わない)、ポルト(とうとう行ってしまった)ルイス・ファビアーノ、フェネルバフチェのアレックス、サントスのロビーニョ、フラメンゴのフェリペ、リヨンのニウマールなどである。

レアルのロナウドだけは、周囲がなんと言おうとも次回W杯までは不動のレギュラーのようである。
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